出荷手配の業務手順書テンプレート(業種共通)
受注に基づいて倉庫に出荷を指示し、運送会社を手配して送り状を作り、顧客に出荷を知らせ、配達完了まで確認します。手順書にしておくと、誤出荷・出荷漏れ・指定日の遅れを防げます。
この手順書の範囲
- 目的
- 注文どおりの品物を、指定の日に、指定の場所に届けることを目的にします。
- 範囲
- 出荷指示から、配送の手配、送り状の作成、出荷の確認、顧客への出荷案内、配達状況の確認まで。
- 始まるきっかけ
- 受注入力が終わり、出荷日が決まったとき
- 頻度・量の目安
- 毎日(1日10〜100件)
- 使う書類・システム
- 受注データ、出荷指示書、送り状(配送伝票)、納品書、配送の契約(運賃・集荷時刻)
担当と役割
営業事務
出荷指示、配送の手配、出荷案内
倉庫担当
ピッキング・検品・梱包・出荷
運送会社
集荷・配送
手順(10ステップ)
1. 出荷日の前日までに、出荷指示書(品名・数量・納入先・納期・特記事項)を倉庫に出す
時間指定・置き場所・梱包の指定などは特記事項に書く。
- 確かめること
- 特記事項を書いたか
- できあがるもの
- 出荷指示書
- 手配営業事務・目安 5分
2. 配送方法(宅配便・路線便・チャーター)を選び、運送会社を手配する
重量・サイズ・納期・納入先の受け取り条件(フォークリフトの有無など)で選ぶ。
- 確かめること
- 納期に間に合う便か
- できあがるもの
- 配送の手配
3. 送り状と納品書を作る
送り状の情報は受注データから取り込み、住所を手入力しない。
- 確かめること
- 納入先の住所・電話番号が受注データと一致するか
- できあがるもの
- 送り状・納品書
- 出荷倉庫担当・目安 —
4. 品番・数量・ロットを出荷指示書と照合して検品し、梱包する
バーコードで照合すると読み違いを防げる。
- 確かめること
- 品番と数量が一致するか
- できあがるもの
- 検品済みの荷物
5. 送り状を貼り、集荷時刻までに出荷する
出荷した荷物の送り状番号を記録する。
- 確かめること
- 送り状番号を記録したか
- できあがるもの
- 出荷記録
6. 当日の出荷予定と出荷記録を照合し、出荷漏れがないか確認する
漏れがあれば顧客に連絡し、最短の便を手配する。
- 確かめること
- 出荷漏れが0件か
- できあがるもの
- 照合結果
7. 顧客に出荷の案内(送り状番号・到着予定日)を送る
顧客が求める場合だけでもよいが、大口や指定日のある注文は必ず送る。
- 確かめること
- 送り状番号を伝えたか
- できあがるもの
- 出荷案内
8. 到着予定日に配達状況を確認し、遅延・不在があれば対応する
遅延は顧客に先に連絡する。
- 確かめること
- 遅延・不在を確認したか
- できあがるもの
- 配達状況の記録
- 委託営業事務・目安 初回1時間
9. 運送会社への委託条件(運賃・荷待ち・付帯作業)を書面で確認しておく
取適法では、自社の商品の運送を運送事業者に委託する取引(特定運送委託)も対象になった。
- 確かめること
- 委託条件の書面があるか
- できあがるもの
- 委託条件の書面
10. 誤出荷・遅延・破損が起きたら原因と対応を記録し、月1回集計する
原因ごとに対策(検品の追加・梱包の見直し・便の変更)を決める。
- 確かめること
- 原因を記録したか
- できあがるもの
- 事故の記録
締めのチェックリスト
- 特記事項を出荷指示書に書いた
- 納期に間に合う便を手配した
- 送り状の住所を受注データから取り込んだ
- 品番と数量を照合して検品した
- 送り状番号を記録した
- 出荷漏れが0件
- 顧客に出荷案内を送った
- 遅延・不在を確認した
- 運送の委託条件を書面にした
よくあるミスと防ぎ方
別の納入先に送る
住所の手入力や似た名前の取り違えで起きます。受注データから送り状を作り、手入力をなくします。
時間指定が伝わらない
特記事項が倉庫や運送会社に伝わらないと指定に遅れます。出荷指示書と送り状の両方に書きます。
出荷漏れに気づかない
出荷予定と実績を毎日照合して、当日のうちに気づくようにします。
測っておきたい指標
- 誤出荷の件数
- 出荷漏れの件数
- 指定日の遵守率
この業務で残す書類の保存期間
関係する法令・規格
取適法(中小受託取引適正化法・2026年1月施行、旧下請法)
委託先への支払は受領日から60日以内。手形払い・振込手数料の差し引きは禁止
無料ダウンロード
業務手順書テンプレート集(管理部門(業種共通)・50業務)
- 「出荷手配」を含む50業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
- 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
- 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
10手順のうち7つは、自動化の候補です
ジンベイ GenRPA
システムへの転記や画面操作の自動化
- 手順1:出荷日の前日までに、出荷指示書(品名・数量・納入先・納期・特記事項)を倉庫に出す
- 手順3:送り状と納品書を作る
- 手順7:顧客に出荷の案内(送り状番号・到着予定日)を送る
- 手順8:到着予定日に配達状況を確認し、遅延・不在があれば対応する
ジンベイ GenApp
台帳・申請・承認の仕組み化
- 手順5:送り状を貼り、集荷時刻までに出荷する
- 手順6:当日の出荷予定と出荷記録を照合し、出荷漏れがないか確認する
- 手順10:誤出荷・遅延・破損が起きたら原因と対応を記録し、月1回集計する
よくある質問
- 送り状の作成を自動にできますか?
- 受注データから運送会社の送り状システムに取り込む形にできます。画面への転記が必要な場合は画面操作の自動化も使えます。
- 運送会社への委託も取適法の対象ですか?
- 2026年1月から、自社の商品の運送を運送事業者に委託する取引(特定運送委託)も対象になりました。資本金などの要件を確認します。
- 直送(メーカーから顧客へ)の場合は?
- 仕入先に出荷を依頼し、出荷の連絡と送り状番号をもらって顧客に知らせます。出荷実績の記録は自社でも残します。