jinbay
管理部門(業種共通)10手順Excel 無料

入金消込の業務手順書テンプレート(業種共通)

銀行の入金明細を取り込み、どの請求の入金かを特定して売掛金を消し込みます。手順書にしておくと、振込名義の違いや手数料差引による差額を放置せず、未入金に早く気づけます。

この手順書の範囲

目的
入金を正しい請求に当て、売掛金の残高を常に正しく保つことを目的にします。
範囲
入金明細の取得から、消込・差額処理・未入金の一覧作成まで。督促は売掛金管理の手順書で扱います。
始まるきっかけ
銀行口座に入金があったとき(毎営業日の朝)
頻度・量の目安
毎日・月末に集中(月100〜1,000件)
使う書類・システム
入金明細(インターネットバンキング)、売掛金台帳・請求一覧、得意先マスタ(振込名義のカナ)、支払通知書(得意先から届くもの)

担当と役割

  • 経理担当

    入金明細の取り込み、消込、差額の処理

  • 営業担当

    差額・不明入金の理由を得意先に確認

  • 経理責任者

    差額処理と未入金一覧の承認

手順(10ステップ)

  1. 取込経理担当・目安 10分自動化の候補:転記・画面操作

    1. 前営業日までの入金明細をダウンロードし、会計・販売管理システムに取り込む

    明細は振込名義・金額・入金日を含むCSVで取る。

    確かめること
    明細の件数と取り込んだ件数が一致するか
    できあがるもの
    取り込み済みの入金データ
  2. 特定経理担当・目安 20分自動化の候補:台帳・承認

    2. 振込名義のカナを得意先マスタと突き合わせ、得意先を特定する

    名義が違う入金(親会社・代表者個人名など)は、得意先マスタに別名として登録しておく。

    確かめること
    名義が見つからない入金を「不明入金」に分けたか
    できあがるもの
    得意先が特定された入金
  3. 消込経理担当・目安 1件1分自動化の候補:台帳・承認

    3. 入金額と請求額が一致するものを消し込む

    複数の請求をまとめて払っている場合は、支払通知書で内訳を確認する。

    確かめること
    請求番号ごとに消し込んだか
    できあがるもの
    消込済みの売掛金
  4. 差額経理担当・目安 20分

    4. 差額があるものは原因を分類する

    振込手数料の差引、値引き・返品の相殺、一部入金、過入金の4つに分ける。

    確かめること
    差額の理由が4つのどれかに入るか
    できあがるもの
    差額の一覧
  5. 差額経理担当・目安 10分

    5. 振込手数料の差引は契約の負担区分を見て処理する

    自社負担の契約なら支払手数料で処理。得意先負担の契約なら次回請求で差額を請求するか、営業に確認する。

    確かめること
    少額差額の処理基準(例: 1,000円未満)が決まっているか
    できあがるもの
    差額処理の仕訳
  6. 確認営業担当・目安 15分

    6. 理由がわからない差額・一部入金を得意先に確認する

    確認結果は消込表の備考に書く。

    確かめること
    回答期限(例: 3営業日)を決めたか
    できあがるもの
    確認結果の記録
  7. 不明入金経理担当・目安 10分

    7. 特定できない入金を仮受金に計上し、一覧で管理する

    1週間たっても判明しない場合は銀行に振込人の情報を照会する。

    確かめること
    仮受金の残高と不明入金一覧の合計が一致するか
    できあがるもの
    不明入金の一覧
  8. 未入金経理担当・目安 15分自動化の候補:台帳・承認

    8. 入金予定日を過ぎても入金がない請求を一覧にする

    入金予定日の翌営業日に一覧を作り、営業担当に渡す。

    確かめること
    未入金一覧に得意先・請求番号・金額・予定日が入っているか
    できあがるもの
    未入金一覧
  9. 承認経理責任者・目安 15分

    9. 差額処理と仮受金・未入金の一覧を確認し承認する

    差額を値引きで処理する場合は根拠(営業の確認記録)を見る。

    確かめること
    根拠のない値引き処理がないか
    できあがるもの
    承認記録
  10. 照合経理担当・目安 30分

    10. 月末に売掛金台帳の残高と会計の売掛金残高を照合する

    得意先別の残高合計と総勘定元帳の売掛金を突き合わせる。

    確かめること
    差額0円か
    できあがるもの
    残高照合表

締めのチェックリスト

  • 入金明細を全件取り込んだ
  • 振込名義の別名をマスタに登録した
  • 請求番号ごとに消し込んだ
  • 差額の理由を4つに分類した
  • 振込手数料の処理が契約の負担区分どおり
  • 不明入金を仮受金で管理している
  • 未入金一覧を営業に渡した
  • 売掛金台帳と会計の残高が一致した

よくあるミスと防ぎ方

古い請求から順に機械的に消し込む

得意先は特定の請求だけを払っていることがあります。支払通知書や金額の組み合わせで、どの請求の入金かを確かめます。

手数料の差額を毎月放置する

少額でも積み上がると売掛金が合わなくなります。少額差額の処理基準を決めて毎月処理します。

不明入金を雑収入にしてしまう

後から得意先の入金とわかると処理が二重になります。まず仮受金で管理し、判明してから振り替えます。

測っておきたい指標

  • 消込までの日数(入金日から)
  • 不明入金の件数と金額
  • 未入金の件数・金額

関係する法令・規格

無料ダウンロード

業務手順書テンプレート集(管理部門(業種共通)・50業務)

  • 「入金消込」を含む50業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
  • 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
  • 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます

フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます

10手順のうち4つは、自動化の候補です

ジンベイ GenRPA

システムへの転記や画面操作の自動化

  • 手順1:前営業日までの入金明細をダウンロードし、会計・販売管理システムに取り込む
ジンベイ GenRPAを見る →

ジンベイ GenApp

台帳・申請・承認の仕組み化

  • 手順2:振込名義のカナを得意先マスタと突き合わせ、得意先を特定する
  • 手順3:入金額と請求額が一致するものを消し込む
  • 手順8:入金予定日を過ぎても入金がない請求を一覧にする
ジンベイ GenAppを見る →

よくある質問

名義が違う入金はどう見分けますか?
得意先に「振込名義が違う場合は事前に連絡を」とお願いし、判明した名義は得意先マスタに別名として登録します。次回から自動で特定できます。
振込手数料の差引分は請求し直すべきですか?
契約で得意先負担としている場合は請求できます。ただし実務では少額のため、基準額を決めて自社負担で処理する会社も多いです。社内で基準を決めておきます。
過入金があった場合は?
得意先に連絡し、返金するか次回請求と相殺するかを決めます。決まるまでは前受金や仮受金で管理します。