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士業12手順Excel 無料

月次記帳・巡回監査の業務手順書テンプレート(士業事務所)

顧問先から毎月の資料を集め、仕訳を入力し、試算表を作って報告するまでの流れです。手順書にすると、資料の回収漏れ、インボイスの要件確認漏れ、担当者ごとの処理のばらつきを防げます。

この手順書の範囲

目的
担当者が替わっても、同じ締めの日程と確認項目で月次の試算表を出せるようにします。
範囲
月初の資料回収から、試算表の報告と業務処理簿への記録までです。決算・申告は「法人決算・申告」で扱います。
始まるきっかけ
毎月の資料回収日(例: 毎月5日)が来たとき
頻度・量の目安
月1回・担当者1人あたり顧問先20〜40件
使う書類・システム
領収書・請求書(紙・PDF)、通帳のコピー・入出金明細データ、売上・仕入の一覧表、会計ソフト

担当と役割

  • 担当者(監査担当)

    資料の回収、仕訳の確認、顧問先への報告

  • 入力スタッフ

    証憑の読み取り、仕訳入力、通帳との照合

  • 税理士(所長・担当税理士)

    異常値の確認、税務判断、報告内容の承認

手順(12ステップ)

  1. 回収担当者・目安 10分自動化の候補:台帳・承認

    1. 顧問先に当月の資料提出を依頼する

    提出物の一覧(通帳、領収書、請求書、売上集計、給与台帳)と期限を連絡します。

    確かめること
    前月に不足した資料がある顧問先には、名前を挙げて依頼する。
    できあがるもの
    提出依頼の記録
  2. 回収担当者・目安 15分

    2. 届いた資料を一覧と照らして受領する

    資料回収チェック表に、受領日と不足分を入れます。

    確かめること
    通帳は前月末の残高から当月末までページが途切れていないか確かめる。
    できあがるもの
    資料回収チェック表
  3. 読み取り入力スタッフ・目安 1件30秒〜1分自動化の候補:読み取り

    3. 領収書・請求書を読み取って仕訳の候補を作る

    日付、取引先、金額、税率、登録番号を読み取り、勘定科目の候補をつけます。

    確かめること
    読み取った合計額と、束ごとの金額合計(電卓の検算テープなど)が一致するか確かめる。
    できあがるもの
    仕訳候補の一覧
  4. インボイス入力スタッフ・目安 1件30秒自動化の候補:転記・画面操作

    4. 仕入税額控除の要件を確かめる

    登録番号の有無と、国税庁の公表サイトでの登録状況を確かめます。

    確かめること
    登録のない仕入先は、経過措置の控除割合(2026年10月から2028年9月までは70%)で処理する。
    できあがるもの
    インボイス確認済みの仕訳
  5. 入力入力スタッフ・目安 30分自動化の候補:転記・画面操作

    5. 通帳・カードの明細を取り込んで仕訳する

    入出金明細を会計ソフトに取り込み、前月までの学習ルールで科目をつけます。

    確かめること
    自動でついた科目のうち、初めての取引先と金額の大きいもの(例: 10万円以上)は目で確かめる。
    できあがるもの
    通帳の仕訳
  6. 照合入力スタッフ・目安 15分

    6. 現預金の残高を照合する

    会計ソフトの預金残高と通帳の月末残高、現金残高と現金出納帳を照合します。

    確かめること
    差額がゼロになるまで原因を探す。
    できあがるもの
    残高照合の記録
  7. 確認担当者・目安 30分

    7. 仕訳の内容を確かめる

    科目の誤り、消費税区分の誤り、二重計上がないかを確かめます。

    確かめること
    前月・前年同月と比べて20%以上増減した科目は内容を見る。
    できあがるもの
    確認済みの仕訳
  8. 確認担当者・目安 10分

    8. 電子取引データの保存状況を確かめる

    メールやWebで受け取った請求書・領収書のデータが、検索できる状態で保存されているか顧問先に確かめます。

    確かめること
    紙に印刷しただけで済ませていないか確かめる。
    できあがるもの
    電子取引の確認メモ
  9. 試算表担当者・目安 20分

    9. 月次試算表を作る

    貸借対照表と損益計算書、前年同月比、資金繰りの見込みをまとめます。

    確かめること
    仮払金・仮受金・未確定の科目に残高が残っていたら、理由をメモに書く。
    できあがるもの
    月次試算表
  10. 承認税理士・目安 15分

    10. 試算表と税務上の論点を確かめる

    役員への支払い、交際費、高額の修繕費など、税務判断が必要な取引を確かめます。

    確かめること
    判断の根拠を業務メモに残す。
    できあがるもの
    承認済みの試算表
  11. 報告担当者・目安 30〜60分

    11. 顧問先に試算表を報告する

    訪問またはオンラインで、売上・利益の推移、資金繰り、納税の予定を説明します。

    確かめること
    次の申告・納付の期限(源泉所得税の納付など)を伝える。
    できあがるもの
    報告記録
  12. 記録担当者・目安 5分自動化の候補:台帳・承認

    12. 業務処理簿に記録する

    顧問先名、業務の内容(月次記帳・監査)、実施日、報告日を記録します。

    確かめること
    当日中に記録する。
    できあがるもの
    業務処理簿の1行

締めのチェックリスト

  • 当月の資料をすべて受領した
  • 通帳のページが途切れていない
  • 登録番号のない仕入先を経過措置で処理した
  • 現預金の残高が通帳・出納帳と一致している
  • 前年同月比20%以上の増減科目を確かめた
  • 電子取引データの保存状況を確かめた
  • 仮払金・仮受金の残高に理由がある
  • 税務判断の根拠を記録した
  • 次の納付期限を顧問先に伝えた
  • 業務処理簿に記録した

よくあるミスと防ぎ方

インボイスの登録状況を確かめない

請求書に番号が書かれていても、登録が取り消されていることがあります。国税庁の公表サイトで確かめる手順を入れます。

電子取引データを印刷保存で済ませる

2024年1月から、電子で受け取った取引情報はデータのまま保存する必要があります。顧問先の保存方法を年に1回は確かめます。

資料の不足に気づかず試算表を出す

通帳の一部が抜けていても、残高照合をしなければ気づきません。残高照合を試算表作成の前提にします。

測っておきたい指標

  • 資料回収の完了日(期限からの遅れ日数)
  • 月次試算表の報告日(翌月何日か)
  • 仕訳の修正件数

関係する法令・規格

  • 税理士法

    税理士業務の処理簿の作成と保存、守秘義務、書面添付に関わります。

  • インボイス制度(消費税法)

    仕入税額控除の要件、登録のない事業者からの仕入の経過措置に関わります。

  • 電子帳簿保存法

    電子取引データの保存(2024年1月から紙での保存は原則不可)、スキャナ保存の要件に関わります。

無料ダウンロード

業務手順書テンプレート集(士業・10業務)

  • 「月次記帳・巡回監査」を含む10業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
  • 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
  • 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます

フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます

12手順のうち5つは、自動化の候補です

ジンベイ GenApp

台帳・申請・承認の仕組み化

  • 手順1:顧問先に当月の資料提出を依頼する
  • 手順12:業務処理簿に記録する
ジンベイ GenAppを見る →

ジンベイ GenOCR

紙・PDFの読み取りとデータ化

  • 手順3:領収書・請求書を読み取って仕訳の候補を作る
ジンベイ GenOCRを見る →

ジンベイ GenRPA

システムへの転記や画面操作の自動化

  • 手順4:仕入税額控除の要件を確かめる
  • 手順5:通帳・カードの明細を取り込んで仕訳する
ジンベイ GenRPAを見る →

よくある質問

自動仕訳はどこまで任せてよいですか。
繰り返しの取引は学習ルールに任せ、初めての取引先と高額の取引は人が確かめる運用が一般的です。誤りが続く科目はルールを直します。
登録のない事業者からの仕入はどう処理しますか。
令和8年度の税制改正で経過措置が見直され、2026年10月1日から2028年9月30日までは仕入税額の70%を控除できます(その後は50%、30%と段階的に下がります)。会計ソフトの税区分を期間ごとに分けて管理します。
業務処理簿は何年保存しますか。
税理士業務の処理簿は、閉鎖後5年間保存します。顧問先ごと・業務ごとに日付と内容を残します。