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士業12手順Excel 無料

法人決算・申告の業務手順書テンプレート(士業事務所)

顧問先の決算月が終わったら、決算資料を集めて決算整理を行い、法人税・地方税・消費税の申告書を作って電子申告し、納付を案内するまでの流れです。手順書にすると、資料の回収漏れや期限の見落とし、確認の抜けを防げます。

この手順書の範囲

目的
決算から申告までを、期限から逆算した日程と同じ確認項目で進められるようにします。
範囲
決算月の翌月の資料回収から、申告書の提出・納付の案内・控えの返却までです。
始まるきっかけ
顧問先の事業年度が終わったとき(決算月の末日)
頻度・量の目安
毎月・担当者1人あたり月2〜6件
使う書類・システム
決算資料(残高証明書、棚卸表、固定資産の明細など)、月次の会計データ、前期の申告書、申告・届出の期限管理表

担当と役割

  • 担当者

    資料の回収、決算整理、申告書の作成

  • 税理士

    税務判断、申告書の審査、書面添付

  • 事務スタッフ

    電子申告の送信、控えの整理、納付書の準備

手順(12ステップ)

  1. 日程事務スタッフ・目安 10分自動化の候補:台帳・承認

    1. 申告期限を確かめて日程を組む

    期限管理表で、申告期限(原則、事業年度終了の日の翌日から2か月)と延長の届出の有無を確かめます。

    確かめること
    延長の特例を受けている法人は延長後の期限、それでも納付期限は原則どおりであることを確かめる。
    できあがるもの
    決算日程表
  2. 回収担当者・目安 30分自動化の候補:台帳・承認

    2. 決算資料の提出を依頼して回収する

    預金の残高証明書、棚卸表、売掛金・買掛金の明細、借入金の返済予定表、固定資産の取得・除却の資料を依頼します。

    確かめること
    決算資料回収チェック表で、不足をその日のうちに伝える。
    できあがるもの
    決算資料回収チェック表
  3. 決算整理担当者・目安 2〜4時間

    3. 決算整理仕訳を入れる

    棚卸の計上、減価償却、未払・前払の計上、引当金、未払法人税等を入れます。

    確かめること
    棚卸表の合計と会計の棚卸資産の残高が一致している。
    できあがるもの
    決算整理後の試算表
  4. 決算整理担当者・目安 30分自動化の候補:転記・画面操作

    4. 固定資産台帳を更新する

    期中の取得・除却を反映し、耐用年数と償却方法を確かめます。

    確かめること
    少額減価償却資産の特例などを使う場合、要件と合計額の上限を確かめる。
    できあがるもの
    更新済みの固定資産台帳
  5. 消費税担当者・目安 1時間

    5. 消費税の集計と税区分を確かめる

    課税・非課税・不課税の区分、インボイスの経過措置の区分を確かめ、簡易課税か本則かで計算します。

    確かめること
    課税売上高と納税義務の判定、簡易課税・2割特例の適用の可否を確かめる。
    できあがるもの
    消費税の計算表
  6. 申告書作成担当者・目安 2〜4時間自動化の候補:転記・画面操作

    6. 法人税・地方税の申告書を作る

    別表、勘定科目内訳明細書、法人事業概況説明書、地方税の申告書を作ります。

    確かめること
    別表の数字と決算書の数字(利益・純資産)がつながっている。
    できあがるもの
    申告書一式の案
  7. 審査税理士・目安 1時間

    7. 申告書を審査する

    役員給与、交際費、寄附金、租税公課、繰越欠損金など、論点ごとに確かめます。

    確かめること
    前期と比べて大きく変わった項目の理由を確かめる。
    できあがるもの
    審査済みの申告書
  8. 書面添付税理士・目安 1時間

    8. 書面添付を行う場合は添付書面を作る

    計算・整理・相談に応じた事項を書面にまとめます。

    確かめること
    顧問先との約束で書面添付を行う法人を漏れなく確かめる。
    できあがるもの
    添付書面
  9. 説明担当者・目安 30〜60分

    9. 顧問先に決算と納税額を説明する

    決算書、納税額、納付期限、次期の予定納税・中間申告を説明し、申告の承認をもらいます。

    確かめること
    代表者の確認日を記録する。
    できあがるもの
    説明記録
  10. 提出事務スタッフ・目安 30分自動化の候補:転記・画面操作

    10. 電子申告で送信する

    国税は e-Tax、地方税は eLTAX で送信し、受信通知を保存します。

    確かめること
    資本金1億円超の法人などは電子申告が義務。受信通知の日付が期限内か確かめる。
    できあがるもの
    受信通知
  11. 納付事務スタッフ・目安 10分

    11. 納付の方法と期限を案内する

    納付書またはダイレクト納付の手続き、金額、期限を顧問先に伝えます。

    確かめること
    納付期限を過ぎると延滞税がかかることを伝える。
    できあがるもの
    納付案内
  12. 完了事務スタッフ・目安 15分自動化の候補:台帳・承認

    12. 控えを返却し、業務処理簿と期限管理表を更新する

    申告書の控えと受信通知を顧問先に渡し、次期の中間申告の期限を期限管理表に入れます。

    確かめること
    預かった原本資料の返却を受領・返却簿に記録する。
    できあがるもの
    返却記録・更新済みの期限管理表

締めのチェックリスト

  • 申告期限と納付期限を確かめた
  • 決算資料をすべて回収した
  • 棚卸表と会計の残高が一致している
  • 固定資産台帳を更新した
  • 消費税の計算方法(本則・簡易・2割特例)を確かめた
  • 別表と決算書の数字がつながっている
  • 税理士が論点ごとに審査した
  • 代表者の確認日を記録した
  • 電子申告の受信通知を期限内に受け取った
  • 預かった資料を返却し、記録した

よくあるミスと防ぎ方

延長の特例と納付期限の混同

申告期限を延長していても、法人税の納付期限は原則どおりです。見込み納付を忘れると利子税がかかります。期限管理表に申告期限と納付期限を分けて入れます。

棚卸の計上漏れ

棚卸表の到着が遅れ、仮の数字で申告してしまうことがあります。回収チェック表で棚卸表を必須にします。

内訳書の記載漏れ

売掛金・借入金などの内訳書の合計が決算書と合わないことがあります。作成後に科目ごとの合計を照合します。

測っておきたい指標

  • 決算月末から申告書完成までの日数
  • 期限内申告率(100%が基準)
  • 申告後の修正申告件数

関係する法令・規格

  • 法人税法

    確定申告の期限(事業年度終了の日の翌日から2か月)と、申告期限の延長の特例に関わります。

  • 消費税法

    消費税の確定申告、簡易課税、インボイス制度の経過措置に関わります。

  • 地方税法

    法人住民税・法人事業税の申告に関わります。

  • 税理士法

    書面添付制度、税理士業務の処理簿、守秘義務に関わります。

無料ダウンロード

業務手順書テンプレート集(士業・10業務)

  • 「法人決算・申告」を含む10業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
  • 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
  • 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます

フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます

12手順のうち6つは、自動化の候補です

ジンベイ GenApp

台帳・申請・承認の仕組み化

  • 手順1:申告期限を確かめて日程を組む
  • 手順2:決算資料の提出を依頼して回収する
  • 手順12:控えを返却し、業務処理簿と期限管理表を更新する
ジンベイ GenAppを見る →

ジンベイ GenRPA

システムへの転記や画面操作の自動化

  • 手順4:固定資産台帳を更新する
  • 手順6:法人税・地方税の申告書を作る
  • 手順10:電子申告で送信する
ジンベイ GenRPAを見る →

よくある質問

申告期限の延長はどうすれば受けられますか。
定款の定めなどで決算日から2か月以内に株主総会が開かれない常況にある場合、届出をして延長の特例を受けられます。消費税も法人税の延長を受けていれば届出で1か月延長できます。
電子申告が義務の法人は。
事業年度開始時に資本金が1億円を超える法人などは、法人税・消費税・地方税の申告を電子で行う必要があります。
書面添付をするとどうなりますか。
税務署が調査の前に、税理士に意見を聴く機会が設けられます。添付書面には、計算・整理した事項や相談に応じた事項を具体的に書きます。