納期回答の業務手順書テンプレート(業種共通)
顧客から納期の問い合わせや注文を受けたら、在庫・生産・入荷の予定を確かめて納期を回答し、変わった場合はすぐに連絡します。手順書にしておくと、根拠のない納期回答や、遅れの連絡漏れを防げます。
この手順書の範囲
- 目的
- 根拠のある納期を早く回答し、変更があればすぐに知らせることを目的にします。
- 範囲
- 納期の問い合わせの受付から、在庫・生産・入荷予定の確認、回答、記録、変更時の連絡まで。
- 始まるきっかけ
- 顧客から納期の問い合わせや注文があったとき
- 頻度・量の目安
- 毎日(1日数件〜数十件)
- 使う書類・システム
- 在庫情報、入荷予定(発注残)、生産計画、受注管理表、輸送のリードタイム
担当と役割
営業事務
受付、確認、回答、記録
購買・生産管理担当
入荷・生産の予定の回答
営業担当
大口・特急の調整、遅れのおわび
手順(10ステップ)
1. 納期の問い合わせを受け、品名・数量・希望納期・納入先を記録する
回答の期限(例: 当日中)を相手に伝える。
- 確かめること
- 希望納期を記録したか
- できあがるもの
- 問い合わせの記録
2. 在庫の数量と、すでに他の注文に引き当てた数量を確認する
引き当て済みの数量を除いた「使える在庫」で判断する。
- 確かめること
- 使える在庫で判断したか
- できあがるもの
- 在庫の確認
- 入荷購買・生産管理担当・目安 15分
3. 在庫が足りない場合は、入荷予定・生産予定を確認して回答する
仕入先の回答は日付と数量で受け取る。
- 確かめること
- 根拠となる日付があるか
- できあがるもの
- 入荷・生産の予定
- 計算営業事務・目安 5分
4. 出荷日に輸送日数を足して、納入日を出す
納入先の受け取りできる曜日・時間も確認する。
- 確かめること
- 輸送日数を足したか
- できあがるもの
- 納期の案
- 回答営業事務・目安 3分
5. 納期を回答し、回答した日付・内容を記録する
不確かな場合は「◯日の時点で確定」と確定の時期を添える。
- 確かめること
- 回答内容を記録したか
- できあがるもの
- 納期回答
6. 注文が確定したら、その数量を在庫・入荷予定に引き当てる
引き当てないと別の注文に回されてしまう。
- 確かめること
- 引き当てを入れたか
- できあがるもの
- 引き当て
7. 毎日、回答済みの納期に対して入荷・生産の遅れがないか確認する
仕入先の遅れの連絡は購買から営業事務にすぐ伝わるようにする。
- 確かめること
- 遅れの連絡を確認したか
- できあがるもの
- 遅れの一覧
- 変更営業担当・目安 10分
8. 遅れがわかったら、すぐに顧客に連絡し、新しい納期と対応(分納・代替品)を伝える
連絡は遅れがわかった日のうちに行う。
- 確かめること
- 連絡日を記録したか
- できあがるもの
- 変更の連絡
9. 回答した納期と実際の納入日を記録し、月1回遵守率を集計する
遅れの原因(仕入先・生産・輸送)も記録する。
- 確かめること
- 実際の納入日を記録したか
- できあがるもの
- 遵守率の集計
- 改善営業事務・目安 1時間
10. 遅れの多い品目・仕入先を集計し、購買担当と在庫の持ち方や発注のタイミングを見直す
遅れの原因が同じものは対策を決める。
- 確かめること
- 対策を決めたか
- できあがるもの
- 改善の記録
締めのチェックリスト
- 希望納期を記録した
- 使える在庫で判断した
- 入荷・生産の予定に根拠の日付がある
- 輸送日数を足した
- 回答内容を記録した
- 注文の確定後に引き当てた
- 毎日遅れを確認した
- 遅れを当日中に顧客に知らせた
- 実際の納入日を記録した
よくあるミスと防ぎ方
引き当て済みの在庫で回答する
他の注文に使う在庫で回答すると、後で納期が守れなくなります。使える在庫で判断します。
根拠のない納期を答える
その場の感覚で答えると遅れの原因になります。仕入先や生産の予定の日付を確かめてから回答します。
遅れの連絡が遅い
納期の直前に知らせると、顧客の予定が崩れます。遅れがわかった日のうちに連絡します。
測っておきたい指標
- 納期回答までの時間
- 納期遵守率
- 遅れの連絡が当日中にできた割合
無料ダウンロード
業務手順書テンプレート集(管理部門(業種共通)・50業務)
- 「納期回答」を含む50業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
- 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
- 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
10手順のうち5つは、自動化の候補です
ジンベイ GenApp
台帳・申請・承認の仕組み化
- 手順1:納期の問い合わせを受け、品名・数量・希望納期・納入先を記録する
- 手順7:毎日、回答済みの納期に対して入荷・生産の遅れがないか確認する
- 手順9:回答した納期と実際の納入日を記録し、月1回遵守率を集計する
ジンベイ GenRPA
システムへの転記や画面操作の自動化
- 手順2:在庫の数量と、すでに他の注文に引き当てた数量を確認する
- 手順6:注文が確定したら、その数量を在庫・入荷予定に引き当てる
よくある質問
- 納期をすぐに答えられない場合は?
- いつまでに回答するかを先に伝えます。確定の時期を添えた仮の納期を出す方法もあります。
- 仕入先の納期回答が遅い場合は?
- 回答期限を決めて依頼し、遅れる仕入先は記録して評価に反映します。
- 納期の遵守率はどう測りますか?
- 回答した納期と実際の納入日を比べ、期日どおりに納めた割合を月ごとに出します。