PC・スマートフォンの貸与と返却の業務手順書テンプレート(業種共通)
社員にPCやスマートフォンを貸すときに、設定と台帳への記録を行い、返却時にはデータを消して再利用や廃棄に回します。手順書にしておくと、所在不明の端末や、データが残ったままの廃棄を防げます。
この手順書の範囲
- 目的
- 会社の端末をいつも誰が持っているか把握し、情報漏えいを防ぐことを目的にします。
- 範囲
- 貸与の申請から、端末の準備・設定、受け渡し、台帳記録、紛失時の対応、返却、データ消去、再利用・廃棄まで。
- 始まるきっかけ
- 入社・異動・故障・端末の入れ替えのとき
- 頻度・量の目安
- 随時(月数台〜数十台)・棚卸は年1回
- 使う書類・システム
- 備品・IT資産台帳、貸与申請書、情報機器の利用規程、受領書・返却書
担当と役割
総務・情報システム担当
端末の準備・設定・台帳管理・データ消去
利用者(社員)
受け取り、適切な使用、紛失時の報告、返却
上長
貸与の申請
手順(10ステップ)
1. 利用者・必要な端末・必要なソフト・利用開始日を書いて申請する
入社の場合は入社手続きと一緒に申請する。
- 確かめること
- 利用開始日を書いたか
- できあがるもの
- 貸与申請
2. 在庫の端末から割り当て、OSの更新・ウイルス対策・ディスクの暗号化・必要なソフトを設定する
端末管理(MDM)を使う場合は登録する。
- 確かめること
- 暗号化と画面ロックを設定したか
- できあがるもの
- 設定済みの端末
3. IT資産台帳に管理番号・機種・シリアル番号・利用者・貸与日を記録する
ソフトのライセンスも利用者と結びつけて記録する。
- 確かめること
- シリアル番号が台帳と一致するか
- できあがるもの
- 台帳の更新
- 受渡利用者・目安 15分
4. 利用規程の説明を受け、受領書にサインして受け取る
私物のUSBメモリの使用禁止、社外での扱い、紛失時の連絡先を確認する。
- 確かめること
- 受領書にサインしたか
- できあがるもの
- 受領書
- 紛失利用者・目安 —
5. 紛失・盗難に気づいたら、すぐに総務・情報システム担当に報告する
夜間・休日でも連絡先に報告する。
- 確かめること
- 報告の時刻を記録したか
- できあがるもの
- 紛失報告
- 紛失総務・情報システム担当・目安 30分
6. 遠隔でのロック・データ消去を行い、アカウントのパスワードを変える
個人データが入っていた場合は、漏えいの対応手順に進む。
- 確かめること
- 遠隔ロックを実行したか
- できあがるもの
- 対応記録
- 返却利用者・目安 10分
7. 退職・異動・入れ替えのときに端末と付属品を返却する
業務データは共有フォルダに移しておく。
- 確かめること
- 付属品(充電器など)もそろっているか
- できあがるもの
- 返却書
- 消去総務・情報システム担当・目安 1台30分
8. 返却された端末のデータを消去し、台帳を「在庫」に戻す
再利用しない端末は、復元できない方法で消去してから廃棄する。
- 確かめること
- 消去の記録があるか
- できあがるもの
- 消去記録
9. 年1回、台帳と端末の所在を照合する
リモートでの所在確認やログイン記録も使う。
- 確かめること
- 所在不明が0台か
- できあがるもの
- 棚卸の結果
10. OSのサポート終了・リース満了の時期を台帳で管理し、入れ替えを計画する
サポートが終わった端末は使わない。
- 確かめること
- 入れ替えの時期を登録したか
- できあがるもの
- 入れ替え計画
締めのチェックリスト
- 申請に利用開始日がある
- 暗号化と画面ロックを設定した
- シリアル番号を台帳に記録した
- 受領書にサインをもらった
- 紛失時の連絡先を伝えた
- 紛失時に遠隔ロックをした
- 返却時に付属品もそろっている
- 返却端末のデータを消去した
- 年1回の棚卸で所在不明が0台
よくあるミスと防ぎ方
退職者の端末が戻らない
退職手続きのチェック表に端末の返却を入れ、最終出社日に回収します。
データを消さずに再利用・廃棄する
前の利用者のデータが残ります。返却時に必ず消去し、消去の記録を残します。
台帳の利用者が古いまま
部署間の貸し借りで台帳と実態がずれます。端末の移動は必ず総務を通すルールにします。
測っておきたい指標
- 所在不明の端末数
- 貸与準備にかかる日数
- 紛失・盗難の件数
関係する法令・規格
個人データの漏えい・滅失を防ぐための措置をとる
無料ダウンロード
業務手順書テンプレート集(管理部門(業種共通)・50業務)
- 「PC・スマートフォンの貸与と返却」を含む50業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
- 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
- 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
10手順のうち5つは、自動化の候補です
ジンベイ GenApp
台帳・申請・承認の仕組み化
- 手順1:利用者・必要な端末・必要なソフト・利用開始日を書いて申請する
- 手順3:IT資産台帳に管理番号・機種・シリアル番号・利用者・貸与日を記録する
- 手順9:年1回、台帳と端末の所在を照合する
- 手順10:OSのサポート終了・リース満了の時期を台帳で管理し、入れ替えを計画する
よくある質問
- 私物のスマートフォンを業務に使ってもよいですか?
- 認める場合は、画面ロック・紛失時の対応・業務データの扱いを規程で決めます。端末管理の仕組みを使う方法もあります。
- 10万円未満のPCも台帳管理が必要ですか?
- 会計上は費用で処理できますが、情報を守るために台帳で管理します。
- 紛失した端末に個人データが入っていたら?
- 暗号化されていれば報告が不要な場合もありますが、まず漏えいの対応手順に沿って事実を確認します。