レジ締めの業務手順書テンプレート(小売・飲食)
レジ締めは、営業の終わりにレジの売上データと実際の現金・キャッシュレス決済の金額を照らし合わせ、過不足を確かめて売上金を保管・入金する業務です。手順書にしておくと、現金の数え間違い、過不足の原因の放置、売上金の紛失を防げます。
この手順書の範囲
- 目的
- 毎日の売上と現金を正しく合わせ、過不足が出たらその日のうちに原因を調べられるようにします。
- 範囲
- 営業終了後の点検レシートの出力から、現金のカウント・キャッシュレスの照合・過不足の対応・売上金の保管と入金まで。
- 始まるきっかけ
- 閉店後、または交代制の店舗ではシフトの交代時(中間点検)。
- 頻度・量の目安
- 毎日1回(交代時の中間点検を含めると2〜3回)。15〜30分
- 使う書類・システム
- 点検レシート(精算レシート)、レジ締め表(金種別の枚数・過不足の欄)、キャッシュレス決済端末の日計表、釣銭準備金の記録、返品・取消・値引きの記録
担当と役割
締め担当(時間帯責任者)
点検レシートの出力、現金のカウント、記録
確認者(もう1人の従業員)
現金のダブルカウント
店長
過不足の原因の調査と承認、銀行への入金
手順(13ステップ)
- 停止締め担当・目安 3分
1. レジを締めて、点検レシートを出す
全てのレジで取引を終え、精算の操作をして点検レシートを出します。
- 確かめること
- 全てのレジを締めたか
- できあがるもの
- 点検レシート
- 確認締め担当・目安 5分
2. 取消・返品・値引きの記録を確かめる
点検レシートの取消・返品・値引きの件数と金額を確かめ、承認の記録と照らし合わせます。
- 確かめること
- 責任者の承認のない取消・返品がないか
- できあがるもの
- 取消・返品の確認
- カウント締め担当・目安 10分
3. 現金を金種別に数える
紙幣・硬貨を金種ごとに数え、レジ締め表に枚数を書きます。
- 確かめること
- 数える前に他の人がレジに触れないようにしたか
- できあがるもの
- 金種別の枚数
- ダブルカウント確認者・目安 5分
4. 別の人が現金を数え直す
1人目の数を見ずに数え、一致するか確かめます。
- 確かめること
- 2人の数が一致したか
- できあがるもの
- 確認の記録
5. 現金の売上と過不足を計算する
実際の現金−釣銭準備金−点検レシートの現金売上で過不足を出します。
- 確かめること
- 計算に誤りがないか
- できあがるもの
- 過不足の金額
6. キャッシュレス決済の金額を照らし合わせる
クレジットカード・電子マネー・QRコード決済の端末の日計と、点検レシートの決済種別の金額を比べます。
- 確かめること
- 端末とレジの金額が一致するか
- できあがるもの
- 決済の照合
- 金券締め担当・目安 3分
7. 商品券・クーポンを数える
商品券・割引券の枚数と金額を数え、点検レシートと比べます。
- 確かめること
- 受け取った商品券が全てあるか
- できあがるもの
- 金券の確認
- 過不足店長・目安 15分
8. 過不足が出たら原因を調べる
釣銭の渡し間違い・打ち間違い・取消の処理漏れ・両替の記録漏れを、ジャーナル(取引の記録)で確かめます。
- 確かめること
- 店の基準(例: 500円)を超える過不足を報告したか
- できあがるもの
- 過不足の原因の記録
- 準備金締め担当・目安 5分
9. 翌日の釣銭準備金を分けておく
決められた額を金種別に分け、翌日用として保管します。
- 確かめること
- 準備金の額が決められた額と一致するか
- できあがるもの
- 翌日の準備金
- 保管締め担当・目安 3分
10. 売上金を入金袋に入れて金庫に保管する
入金額を書いた入金票と一緒に入金袋に入れ、金庫に入れます。
- 確かめること
- 金庫の鍵を決められた場所に戻したか
- できあがるもの
- 保管の記録
- 記録締め担当・目安 3分
11. レジ締め表に記入し、署名する
売上・現金・キャッシュレス・過不足・担当者と確認者の名前を書きます。
- 確かめること
- 全ての欄を記入したか
- できあがるもの
- レジ締め表
- 入金店長・目安 15分
12. 翌営業日に売上金を銀行に入金する
入金票と金額を確かめ、銀行や売上金の回収サービスに入金します。
- 確かめること
- 入金額とレジ締め表の金額が一致するか
- できあがるもの
- 入金の控え
13. 日報で売上と過不足を本部に報告する
売上・客数・過不足の金額と原因を報告します。
- 確かめること
- 過不足が続いている担当者・時間帯がないか
- できあがるもの
- 日報
締めのチェックリスト
- 全てのレジを締めた
- 取消・返品に承認がある
- 現金を2人で数えた
- 過不足を計算した
- キャッシュレスの端末とレジの金額が一致した
- 商品券・クーポンを数えた
- 基準を超える過不足の原因を調べた
- 翌日の準備金を決められた額で分けた
- 売上金を金庫に保管した
- レジ締め表に担当者と確認者が署名した
よくあるミスと防ぎ方
1人で数える
数え間違いや不正に気づけません。必ず2人で数え、2人とも署名します。
過不足を翌日に持ち越す
時間がたつと原因が分からなくなります。その日のうちにジャーナルで確かめます。
両替を記録しない
両替のお金の出入りが記録されないと過不足に見えます。両替のたびに記録表に書きます。
測っておきたい指標
- レジの過不足の件数と金額
- レジ締めにかかる時間
- 承認のない取消・返品の件数
関係する法令・規格
消費税法・インボイス制度
小売業や飲食店は、レシートを適格簡易請求書として交付できます。登録番号と、税率ごとの金額または消費税額を記載します。
法人税法・所得税法(帳簿の保存)
レジのジャーナルや売上の記録は帳簿書類として保存します。
無料ダウンロード
業務手順書テンプレート集(小売・飲食・12業務)
- 「レジ締め」を含む12業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
- 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
- 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
13手順のうち3つは、自動化の候補です
よくある質問
- 過不足の基準はどう決めますか。
- 店の規模や現金の取扱量に応じて、報告が必要な金額(例: 500円以上)を決めます。金額にかかわらず、毎日の記録は残します。
- キャッシュレスの照合を楽にできますか。
- 決済端末の日計とレジの売上データを照らし合わせる作業は ジンベイ GenRPA で自動化できます。
- 過不足が続く場合はどうしますか。
- 担当者・時間帯・レジ番号ごとに過不足を集計し、偏りがあれば釣銭の渡し方や取消の手順を見直します。