推薦・面接調整の業務手順書テンプレート(人材紹介・派遣)
求職者の了承を得て求人企業に推薦し、書類選考と面接の日程調整、結果の連絡までを行う流れです。手順書にすると、二重応募や推薦先の取り違え、結果連絡の遅れを防げます。
この手順書の範囲
- 目的
- 推薦から面接結果の連絡までを、誰が担当しても同じ速さと正確さで進められるようにします。
- 範囲
- 求職者が応募を了承してから、各選考段階の結果を求職者に伝えるまでです。内定後の条件交渉は「内定・入社手続き」で扱います。
- 始まるきっかけ
- 求職者が求人への応募を了承したとき
- 頻度・量の目安
- 毎日・CA 1人あたり1日3〜10件の推薦
- 使う書類・システム
- 応募了承の記録、推薦用の履歴書・職務経歴書、求人票、求職管理簿の選考状況欄
担当と役割
キャリアアドバイザー(CA)
応募の了承確認、推薦状の作成、求職者への連絡
リクルーティングアドバイザー(RA)
企業への推薦送付、面接日程と結果の受け取り
営業事務
選考状況の更新、日程の連絡
手順(12ステップ)
- 応募確認CA・目安 5分
1. 応募の了承と二重応募の有無を確かめる
求職管理簿の選考状況欄で、同じ企業への応募歴(他社経由・直接応募を含む)を本人に確かめます。
- 確かめること
- 過去6か月〜1年以内に同じ企業へ応募していれば推薦しない(企業ごとの規定に従う)。
- できあがるもの
- 応募可の判定
- 推薦準備CA・目安 20分
2. 推薦状を書く
求人の必須条件ごとに、求職者のどの経験が当てはまるかを3〜5行で書きます。
- 確かめること
- 本人の書類にない事実を書かない。年収・入社時期は面談で確かめた最新の数字にする。
- できあがるもの
- 推薦状
- 推薦準備CA・目安 10分
3. 推薦書類一式を本人に確認してもらう
推薦状・履歴書・職務経歴書を見せ、事実と違う点がないか確かめます。
- 確かめること
- 本人の了承を得た日時を記録する。
- できあがるもの
- 本人確認済みの推薦書類
4. 求人企業に推薦書類を送る
企業指定の方法(採用管理システム・パスワード付きファイル・専用フォーム)で送ります。
- 確かめること
- 送信前に、宛先企業名・求人名・求職者名の3点を声に出して照合する。
- できあがるもの
- 送付記録
5. 選考状況を「書類選考中」に更新する
推薦日、推薦先、求人番号を求職管理簿と求人管理簿の両方に入れます。
- 確かめること
- 両方の管理簿で同じ日付になっているか確かめる。
- できあがるもの
- 更新済みの選考状況
6. 書類選考の結果を確かめる
推薦から3営業日(企業ごとの目安)たっても返事がなければ、企業に状況を問い合わせます。
- 確かめること
- 問い合わせた日を記録し、求職者に途中経過を伝える。
- できあがるもの
- 問い合わせ記録
- 結果連絡CA・目安 10分
7. 書類選考の結果を求職者に伝える
通過なら面接の候補日を3つ以上もらい、見送りなら企業からの理由を伝えられる範囲で伝えます。
- 確かめること
- 結果を受け取った当日中に連絡する。
- できあがるもの
- 求職者への連絡記録
- 日程調整営業事務・目安 15分
8. 面接日程を調整し、確定を両者に連絡する
日時、場所またはオンラインの URL、面接官、持ち物、所要時間を案内します。
- 確かめること
- 企業と求職者の双方に同じ内容の確定連絡が届いたか確かめる。
- できあがるもの
- 面接確定の連絡
- 面接対策CA・目安 20分
9. 面接前に求職者と準備をする
企業の事業内容、求人の背景、過去の面接で聞かれた質問を伝えます。
- 確かめること
- 企業から非公開と言われた情報は伝えない。
- できあがるもの
- 面接準備の記録
- 面接後CA・目安 10分
10. 面接後の感想と意向を求職者に聞く
面接の印象、疑問点、選考を続けるかを当日中に聞きます。
- 確かめること
- 辞退の意向があれば、理由を聞いて RA にすぐ共有する。
- できあがるもの
- 求職者の意向記録
- 面接後RA・目安 10分
11. 企業から面接結果と評価を受け取る
評価の理由、次の選考の有無と日程の候補をもらいます。
- 確かめること
- 結果が口頭のみなら、メールで要点を送って認識を合わせる。
- できあがるもの
- 面接結果の記録
12. 選考状況と次の予定を更新する
選考段階(一次面接通過・最終面接など)と次の予定日を入れます。
- 確かめること
- 見送り・辞退の場合は理由区分を選ぶ(スキル不足・条件不一致・本人辞退など)。
- できあがるもの
- 更新済みの選考状況
締めのチェックリスト
- 推薦前に同じ企業への応募歴を確かめた
- 推薦状に本人の書類にない事実を書いていない
- 推薦書類一式の本人確認日時を記録した
- 宛先企業・求人名・求職者名を照合して送った
- 書類はパスワード付きまたは企業指定の方法で送った
- 求職管理簿と求人管理簿の選考状況が一致している
- 結果は受け取った当日中に求職者へ伝えた
- 面接確定の連絡が双方に届いている
- 見送り・辞退の理由区分を記録した
よくあるミスと防ぎ方
推薦先の取り違え
似た社名の企業や同時進行の推薦で、別の求職者の書類を送ってしまう事故が起きます。送信前の3点照合と、ファイル名に求職者番号を入れるルールで防ぎます。
二重応募
求職者が自分で直接応募していた企業に推薦すると、手数料の扱いでもめます。推薦前に本人へ応募歴を必ず聞きます。
結果連絡の放置
企業からの返事待ちのまま求職者に何も伝えないと、他社で内定を承諾されることがあります。3営業日を目安に企業へ問い合わせ、途中経過を伝えます。
測っておきたい指標
- 推薦から書類選考結果までの日数
- 書類選考の通過率
- 面接後の辞退率
この業務で残す書類の保存期間
関係する法令・規格
職業安定法
求職者の個人情報を業務の目的の範囲で扱うこと、求人者・求職者への条件の明示に関わります。
個人情報保護法
求人企業への推薦は第三者提供に当たるため、本人の同意と提供の記録に関わります。
無料ダウンロード
業務手順書テンプレート集(人材サービス・10業務)
- 「推薦・面接調整」を含む10業務の手順書を、1業務1シートで書き換えられるExcel
- 手順ごとに担当・確かめること・できあがるもの・目安時間の列。自社のやり方に合わせて行を足せます
- 締めのチェックリストと改訂履歴のシートつき。A4横で印刷できます
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
12手順のうち4つは、自動化の候補です
よくある質問
- 推薦の同意は登録時にまとめて取ればよいですか。
- 登録時に推薦があることの同意をもらったうえで、推薦先ごとに本人の了承を記録する運用が安全です。どの企業に情報を出したかを本人に説明できるようにします。
- 推薦状にはどこまで書きますか。
- 求人の必須条件に対応する経験と、希望年収・入社可能時期を書きます。病歴や家族の事情など、選考に不要な情報は書きません。
- 面接の日程調整を自動化できますか。
- 候補日の収集と確定連絡は、日程調整ツールや社内システムで自動化しやすい部分です。結果の伝え方や辞退の引き止めは CA が行います。