生成AIの内製化 引き継ぎチェックリスト
生成AIの内製化の引き継ぎチェックリストとは、外部の会社に作ってもらった生成AIのシステムを、社内で運用・改修できるように引き継ぐための確認の表です。このExcelテンプレートには、ソースコード・環境の作り方・プロンプト(指示文)・評価データと正解・運用手順書・障害のときの手順・権限・監視・改修の流れ・AIモデルの入れ替え・2本目の作り方まで21項目が入っていて、渡す側と引き継ぐ側の確認欄があります。両方が「はい」になると引き継ぎ済みと自動で表示されます。
別の呼び方: 生成AI 内製化 チェックリスト/AI 引き継ぎ チェックリスト/AIシステム 引き継ぎ/生成AI 運用 引き継ぎ/内製化 移行 チェック
- 生成AIの内製化の引き継ぎで、ふつうのシステムと違うところは?
- コードと手順書に加えて、プロンプト(指示文)と変更の理由、評価データと正解、評価のやり方を引き継ぎます。これがないと、AIモデルの更新や改修のあとに、精度が落ちていないかを社内で確かめられません。
- 引き継ぎが終わったと言えるのは?
- 引き継ぐ側が、渡す側の手を借りずに、評価をやり直す・改修して本番に出す・障害のときに手作業へ戻す、を1回ずつやれた状態です。このテンプレートでは、両方の確認欄が「はい」になった項目を引き継ぎ済みにします。
- 形式
- Excel・PDF
- 用紙
- A4横
- 更新日
- 2026.10.31
- 版
- v1.0

記入例
Excel の「記入例」シートと同じ内容です。グレーの列は自動で計算され、すぐ確かめる行は赤、期限の近い行は黄色で表示されます。
生成AIの内製化 引き継ぎチェックリスト
渡す側が説明したら「はい」、引き継ぐ側が自分でできたら「はい」。両方そろうと引き継ぎ済み(緑)、どちらかが「いいえ」は未了(赤)、片方だけは要確認(黄)。
対象のシステム社内規程の検索・回答システム
渡す側開発会社(担当:伊藤)
引き継ぐ側情報システム部(中村・小林)
完了予定日2026-12-11
項目数21
引き継ぎ済み17
未了2
要確認2
| No. | 区分 | 引き継ぐもの | できたと言える状態 | 置き場所・資料 | 渡す側:説明した | 引き継ぐ側:自分でできた | 状態 | 期限 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | コード | ソースコード一式 | 自社のリポジトリにあり、引き継ぐ側が手元で動かせる | 社内のリポジトリ | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/13 | |
| 2 | コード | 環境の作り方 | 手順書だけで、新しい人が開発環境を作れる | 開発手順書 1章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/13 | 引き継ぐ側の2名が手順書だけで作れた |
| 3 | コード | 設定値・秘密情報(APIキーなど) | 自社の管理場所にあり、渡す側の個人のアカウントに残っていない | 社内の秘密情報の保管場所 | はい | いいえ | 未了 | 2026/11/20 | 古いキーが1つ渡す側の環境に残っている。無効にしてから完了 |
| 4 | AI | プロンプト(指示文)と変更の履歴 | 本番の指示文と、なぜそう書いたかが版ごとに残っている | リポジトリ prompts/ | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/13 | |
| 5 | AI | 評価データと正解 | 評価データと正解、評価の手順があり、引き継ぐ側が自分で評価をやり直せる | 評価データの保管場所・評価手順書 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/20 | 評価用400問。引き継ぐ側が再評価して同じ結果になった |
| 6 | AI | 評価の結果と、苦手なもの | 今の正解率、誤りの傾向、苦手な文書の種類が記録されている | 評価結果の報告書 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/20 | |
| 7 | AI | 使っているAIモデルと設定 | モデルの種類・版・設定値と、それを選んだ理由がわかる | 設計書 3章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/20 | |
| 8 | データ | データの流れ | どこから入り、どこに保存され、いつ消えるかの図がある | 設計書 2章(データの流れ図) | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/20 | |
| 9 | データ | 外部サービスの契約・アカウント | 契約の名義と請求先が自社。管理者のログイン情報が自社にある | 契約一覧 | はい | 要確認 | 2026/11/27 | 名義変更の手続き中 | |
| 10 | 運用 | 運用手順書 | 毎日・毎週の確認と、利用者からの問い合わせへの答え方が書いてある | 運用手順書 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/27 | |
| 11 | 運用 | 障害のときの手順 | 止まったときに見る順番・連絡先・手作業へ戻す方法があり、1回訓練した | 運用手順書 6章 | はい | 要確認 | 2026/11/27 | 訓練は11/25に実施予定 | |
| 12 | 運用 | 監視と通知 | 何を見るかが決まり、通知の宛先が引き継ぐ側に変わっている | 監視の設定 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/27 | |
| 13 | 運用 | 権限・アカウント | 管理者の権限が引き継ぐ側に移り、渡す側の権限を外す日が決まっている | 権限の一覧 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/11 | 渡す側の権限は12/11に外す |
| 14 | 運用 | 利用料の見方 | 利用料を確かめる画面と、増えたときに見る所がわかる | 運用手順書 8章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/11/27 | |
| 15 | 改修 | 改修の流れ | 指示文やコードを変え、評価して、本番に出すまでを引き継ぐ側が1回やった | 開発手順書 4章 | はい | いいえ | 未了 | 2026/12/04 | 12月の改修1件で、引き継ぐ側が担当する |
| 16 | 改修 | テスト | 自動テストの動かし方と、変更の前に必ず流すものがわかる | 開発手順書 5章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/04 | |
| 17 | 改修 | 誤りの直し方 | 誤りの報告を受けたら、評価データに足して直し、再評価する手順がある | 運用手順書 7章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/04 | |
| 18 | 改修 | AIモデルの入れ替え | 新しいモデルに替えるとき、評価データで比べて判断する手順がある | 開発手順書 6章 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/04 | |
| 19 | 次の展開 | 2本目の作り方 | 似た業務に広げるときの手順・使い回せる部品・最初に決めることがまとまっている | 展開の手引き | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/11 | 2本目は社内FAQの回答で試す |
| 20 | 次の展開 | 設計の判断の記録 | なぜこの作りにしたか、やめた案とその理由が残っている | 設計判断の記録 | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/11 | |
| 21 | 次の展開 | 引き継ぎ後の問い合わせ先 | 引き継ぎ後に質問できる窓口・期間と、緊急のときの連絡先が決まっている | 引き継ぎ後の支援の取り決め | はい | はい | 引き継ぎ済み | 2026/12/11 | 3か月は月2回の質問会あり |
このテンプレートでできること
- 生成AIのシステムの引き継ぎで確かめる21項目が最初から入っている
- プロンプト・評価データ・AIモデルの入れ替えなど、生成AIに固有の項目つき
- 渡す側「説明した」と引き継ぐ側「自分でできた」の2つの確認欄
- 両方が「はい」で引き継ぎ済み(緑)、片方だけなら要確認(黄)、「いいえ」は未了(赤)を自動で表示
- 引き継ぎ済み・未了・要確認の件数を上に自動で集計
- 4週間の進め方と、よく抜けるものの早見表つき
こんな方におすすめ
- 外部に作ってもらった生成AIのシステムを、社内で運用・改修していきたい方
- 開発会社やFDEからの引き継ぎを控えている、情報システム部門・DX推進の方
- 生成AIのシステムを納める側で、引き継ぎの範囲をお客様とそろえたい方
シートの構成
- 使い方
- 確認欄の付け方と、引き継ぎの進め方
- 記入例
- 社内規程の検索・回答システムを、開発会社から情報システム部に引き継ぐ途中の例(未了2件・要確認2件)
- 引き継ぎチェックリスト
- 21項目が入った空欄のチェックリスト。システムごとにコピーして使う
- 早見表
- 4週間の進め方の例と、引き継ぎでよく抜けるもの
項目と書き方
| 項目 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| できたと言える状態 | その項目が終わったと言える状態。引き継ぐ側が自分でできるかで書く | 引き継ぐ側が手元で動かせる |
| 置き場所・資料 | 引き継いだものがどこにあるか。個人のパソコンやアカウントは不可 | 社内のリポジトリ |
| 渡す側:説明した | 渡す側が、資料を渡して説明したら「はい」 | はい |
| 引き継ぐ側:自分でできた | 引き継ぐ側が、渡す側の手を借りずにやれたら「はい」。できなかったら「いいえ」 | いいえ |
| 期限・備考 | いつまでに終えるか。未了・要確認の理由と次にすること | 12月の改修1件で、引き継ぐ側が担当する |
作るときの注意
01
「説明を受けた」ではなく「自分でできた」で確かめる
説明を聞いただけでは、障害や改修のときに手が止まります。引き継ぐ側が実際に1回やって、はじめて「はい」にします。
02
評価データは必ず引き継ぐ
評価データと正解がないと、指示文やAIモデルを変えたあとに精度が落ちたかを確かめられません。評価のやり方も一緒に受け取ります。
03
名義と権限を自社に移す
外部サービスの契約、管理者のアカウント、秘密情報が渡す側に残っていると、引き継いだあとに止まります。権限を外す日も決めます。
04
2本目の作り方まで受け取る
内製化の目的は、次の業務に自分たちで広げることです。使い回せる部品と、最初に決めることを手引きにしてもらいます。
項目の根拠にした規格
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン」 AIを使う事業者が取り組むこと(安全性・プライバシー・セキュリティ・透明性・アカウンタビリティなど)
- 経済産業省「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」(AI編) 学習済みモデル・プログラム・データの権利と利用条件の決め方。引き継ぐものの権利を確かめるときに使う
- ISO/IEC 42001:2023 AIマネジメントシステムの規格。AIの運用・監視・変更を組織として管理する仕組み
手作業を減らすなら
よくある質問
引き継ぎにはどのくらいの期間がかかりますか?
システムの大きさによりますが、引き継ぐ側が改修と障害の訓練を1回ずつやれる期間として、4週間ほどを見ておくと進めやすいです。早見表に進め方の例があります。
引き継ぐ側にはどんな人が要りますか?
プログラムを読める人が1人いると進めやすいですが、プロンプトの調整と評価は業務に詳しい人のほうが向いています。両方をそろえて2名以上で受けるのが目安です。
契約で決めておくことはありますか?
ソースコード・プロンプト・評価データの権利を誰が持つか、引き継ぎの範囲と期間、引き継ぎ後の問い合わせの扱いを、開発を頼むときに決めておきます。
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
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