PRTR 取扱量・排出量の集計表テンプレート(化管法の届出用)
化管法(化学物質排出把握管理促進法)の PRTR 届出に向けて、事業所で扱う第一種指定化学物質ごとに、年度の取扱量・排出量・移動量をまとめる Excel テンプレートです。製造量と使用量から年間取扱量を出し、1トン(特定第一種指定化学物質は0.5トン)以上で届出の対象かを自動で判定します。届出書の別紙と同じ区分(大気・公共用水域・土壌・埋立・下水道・事業所の外)で排出量と移動量を入れると、合計と収支の食い違いも分かります。
別の呼び方: PRTR 集計表/PRTR 取扱量 計算/化管法 排出量 計算表/第一種指定化学物質 取扱量/PRTR 届出 準備
- PRTR 届出とは?
- 化管法第5条にもとづき、第一種指定化学物質の前年度の排出量・移動量を、事業所ごとに毎年度、都道府県知事を経由して国に届け出る制度です。
- 届出の対象は?
- 政令の対象業種で、常時使用する従業員が21人以上、かつ第一種指定化学物質の年間取扱量が1トン以上(特定第一種は0.5トン以上)の事業所がある事業者です(化管法施行令第3条・第4条)。
- 公式の届出書との違いは?
- 届出書(様式第1)そのものではなく、届出書に写す前の集計表です。別紙と同じ区分(大気・公共用水域・土壌・埋立・下水道・事業所の外)で、物質ごとに排出量と移動量をまとめます。
- 形式
- Excel・PDF
- 用紙
- A4横
- 更新日
- 2026.10.27
- 版
- v1.0

記入例
Excel の「記入例」シートと同じ内容です。グレーの列は自動で計算され、すぐ確かめる行は赤、期限の近い行は黄色で表示されます。
PRTR 取扱量・排出量の集計表
1行に1物質を書きます。年間取扱量から届出の対象かを判定し、届出書の別紙と同じ区分で排出量と移動量をまとめます(単位はすべて kg/年)。
把握する年度2025年度(2026年4〜6月に届出)
事業所△△工業 第1工場
常時使用する従業員の数85人
物質の数6
届出の対象5
収支の食い違い1
排出量の合計(kg)8,415.2
| 号番号 | 第一種指定化学物質の名称 | 特定第一種 | 含まれる主な製品 | 年間製造量 | 年間使用量 | 年間取扱量 | 届出の要件(kg) | 届出 | 算出方法 | 大気への排出 | 公共用水域への排出 | 土壌への排出 | 事業所内の埋立処分 | 排出量の計 | 下水道への移動 | 事業所の外への移動(廃棄物) | 移動量の計 | 製品としての出荷・反応での消費 | 収支の合計 | 収支チェック | 備考(算出の根拠など) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 347 | トルエン | いいえ | 塗料用シンナー △△-T・塗料 △△-A | 6200.0 | 6,200 | 1,000 | 届出対象 | 物質収支 | 5300.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 5,300 | 0.0 | 650.0 | 650 | 0.0 | 5,950 | OK | 廃シンナー・塗料かすの含有率は処分業者の分析値。残りは年度末の在庫の増加 | |
| 103 | キシレン | いいえ | 塗料用シンナー △△-T・塗料 △△-A | 2400.0 | 2,400 | 1,000 | 届出対象 | 物質収支 | 2000.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2,000 | 0.0 | 330.0 | 330 | 0.0 | 2,330 | OK | ||
| 73 | エチルベンゼン | いいえ | 塗料用シンナー △△-T | 820.0 | 820 | 1,000 | 対象外 | 1トン未満で対象外。前年度は 760kg | |||||||||||||
| 355 | ニッケル化合物 | はい | ニッケルめっき液 △△Ni・ニッケル地金(補給) | 1800.0 | 1,800 | 500 | 届出対象 | 物質収支 | 0.0 | 12.0 | 0.0 | 0.0 | 12 | 0.0 | 160.0 | 160 | 1500.0 | 1,672 | OK | ニッケルの量に換算。公共用水域は排水処理後の実測値から。廃棄物はめっき汚泥 | |
| 213 | ジクロロメタン(別名塩化メチレン) | いいえ | 洗浄剤 △△DC | 1300.0 | 1,300 | 1,000 | 届出対象 | 物質収支 | 1100.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1,100 | 0.0 | 260.0 | 260 | 0.0 | 1,360 | 取扱量超え | 廃液の量を見直す(ドラム缶の本数で数え直し中) | |
| 465 | マンガン及びその化合物 | いいえ | 軟鋼用ソリッドワイヤ △△-50・鋼材 | 1100.0 | 1,100 | 1,000 | 届出対象 | その他 | 3.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 3.2 | 0.0 | 45.0 | 45 | 1000.0 | 1,048.2 | OK | マンガンの量に換算。大気は溶接ヒュームの発生量から推計。廃棄物はスラグ・集じん灰 |
このテンプレートでできること
- 製造量と使用量から年間取扱量を自動で合計
- 1トン(特定第一種は0.5トン)以上かで、届出の対象かを自動で判定
- 届出書の別紙と同じ区分で、排出量(大気・公共用水域・土壌・埋立)と移動量(下水道・事業所の外)を入力
- 排出量・移動量・製品としての出荷の合計が取扱量を超えたら赤で表示
- 対象の要件・届出の期間・数値の書き方・算出方法の早見表つき
- フィルタ・見出しの固定・A4横の印刷設定済み
こんな方におすすめ
- 毎年4月〜6月の PRTR 届出の前に、物質ごとの数字をまとめる担当の方
- 購入の記録や SDS の含有率から、取扱量を計算している方
- どの物質が届出の対象になるか、毎年の判定を記録に残したい方
シートの構成
- 使い方
- 入力する列・自動で計算する列の見分け方と手順
- 記入例
- 塗装・めっき・溶接の工場の6物質。届出の対象外・収支の食い違いの例を含む
- PRTR 取扱量・排出量の集計表
- 空欄の集計表(100行)
- 届出の決まり
- 対象の要件・届出の期間・排出量と移動量の区分・数値の書き方・算出方法
項目と書き方
| 項目 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 号番号・物質の名称 | 化管法施行令 別表第一の号番号と名称。SDS の15項(適用法令)にも書かれている | 347・トルエン |
| 特定第一種 | 発がん性などがある特定第一種指定化学物質なら「はい」。届出の要件の量が0.5トンになる | いいえ |
| 年間製造量・年間使用量(kg) | 年度(4月〜3月)に製造・使用した量。製品の使用量×含有率で物質の量にして、製品ごとに足す | 6,200 |
| 届出の要件(kg) | 第一種は 1000、特定第一種は 500 を入れる | 1000 |
| 排出量・移動量(kg) | 届出書の別紙の区分ごとに、算出した年間の量。ないときは 0 | 大気 5,300・事業所の外 650 |
| 製品としての出荷・反応での消費(kg) | 製品に含まれて出ていく量や、反応で別の物質になった量。収支を確かめるために入れる | 1,500(めっき皮膜として出荷) |
| 算出方法 | 物質収支・実測値・排出係数・物性値・その他から選ぶ | 物質収支 |
作るときの注意
01
取扱量は製品の量ではなく物質の量
製品の使用量に SDS の含有率(重量%)を掛けて、物質の量にします。同じ物質が複数の製品に入っているときは足し合わせます。金属の化合物などは、施行令で決められた元素の量に換算します。
02
数値は有効数字2桁で届け出る
届出書の別紙では、排出量・移動量の有効数字は2桁とされています(1kg 未満は小数点以下第2位以下を四捨五入)。集計表には計算の値を残し、届出のときに丸めます。
03
対象外の物質も行を残す
1トン未満で対象外になった物質も、取扱量を残しておくと、翌年に量が増えたときに気づけます。対象外の行はグレーになります。
04
収支の食い違いは計算を見直す
排出量・移動量・出荷の合計が取扱量を超えるのはおかしいので赤で出ます。在庫の増減や含有率の取り違えを確かめます。
項目の根拠にした規格
- 化学物質排出把握管理促進法 第5条 第一種指定化学物質の排出量・移動量の把握と、毎年度の届出
- 化学物質排出把握管理促進法施行令 第3条〜第5条・別表第一 対象業種・事業者の要件(従業員21人以上・年間取扱量1t/0.5t以上)・製品の要件・第一種指定化学物質の一覧
- 第一種指定化学物質の排出量及び移動量の届出書(様式第1・別紙) 排出量・移動量の区分と、有効数字2桁の決まり
- PRTR 排出量等算出マニュアル(経済産業省・環境省) 物質収支・実測値・排出係数・物性値などの算出方法
手作業を減らすなら
GenApp
PRTR の集計をシステムにする
購入・使用の記録と SDS の含有率から、物質ごとの年間取扱量を自動で集計し、届出の対象かを毎年判定します。30分のデモで、PRTR の集計をシステムにしてお見せします。
デモを予約するよくある質問
届出はいつまでですか?
前年度(4月〜3月)の排出量・移動量を、毎年4月1日から6月30日までに、事業所の所在地の都道府県を経由して届け出ます。電子届出が勧められています。
対象の物質はいくつありますか?
2023年4月施行の政令改正で、第一種指定化学物質は515物質、そのうち特定第一種指定化学物質は23物質になりました。改正後の物質での把握は2023年度から、届出は2024年度からです。
購入の記録から毎年集計するのが大変です
購入の記録や SDS の含有率を集めて計算するところは、GenApp のような業務システムで自動にできます。PRTR 届出システムへの入力は、GenWorker のような PC 操作の自動化で手作業を減らせます。
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
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