感染対策ラウンド チェックリスト(病棟・介護施設)
病棟・外来・介護施設のフロアを巡回して、感染対策ができているかを確かめるラウンドのチェックリストのExcelテンプレートです。手指衛生・個人防護具・環境・器材と処置・廃棄物・感染症の把握・マニュアルと研修の25項目を、○(できている)・△(一部できていない)・×(できていない)で評価します。×は赤、△は黄色。指摘には改善の期限と担当を入れると残り日数が出て、期限を過ぎて改善を確かめていない項目は「期限切れ」になります。
別の呼び方: 感染対策 ラウンド表/ICT ラウンド チェックリスト/院内感染対策 チェックリスト/介護施設 感染対策 チェックリスト
- 感染対策ラウンドとは?
- 感染制御チームが病棟や部署を巡回し、感染対策ができているかを確かめて指導・介入する取り組みです。厚生労働省の院内感染対策の通知(平成26年12月19日 医政地発1219第1号)に示されています。
- 何を確かめますか?
- 手指衛生・個人防護具・環境・器材と処置・廃棄物・感染症の把握・マニュアルと研修の25項目を、○・△・×で評価し、指摘には改善の期限と担当を決めます。
- 形式
- Excel・PDF
- 用紙
- A4横
- 更新日
- 2026.10.27
- 版
- v1.0

記入例
Excel の「記入例」シートと同じ内容です。グレーの列は自動で計算され、すぐ確かめる行は赤、期限の近い行は黄色で表示されます。
感染対策ラウンド チェックリスト
評価は ○=できている・△=一部できていない・×=できていない・−=該当なし。×は赤、△は黄色。指摘には改善の期限と担当を入れ、直ったら確認日を。
基準日2026/11/07
部署・フロア5階西病棟(内科・48床)
ラウンド日・時刻2026/11/04 14:00〜14:40
ラウンド者ICT 看護師 佐藤・薬剤師 高橋
立ち会い看護師長 山本・リンクナース 鈴木
確認項目25
○18
△5
×2
改善の期限切れ1
| No. | 区分 | 確認項目 | 確認の方法 | 評価 | 指摘の内容 | 改善の期限 | 担当 | 改善の確認日 | 残り日数 | 期限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 手指衛生 | 手指消毒剤がケア・処置をする場所の近くにあり、空になっていない | 目視 | △ | ナースステーション前の手指消毒剤が空。予備が棚になかった | 2026/11/05 | 鈴木 | 2026/11/05 | ||
| 2 | 手指衛生 | 患者(利用者)に触れる前後・処置の前後・手袋を外した後に手指衛生をしている | 観察(3場面) | △ | 3場面のうち1場面で、検温の後に手指衛生をせず次の患者へ移った | 2026/11/18 | 山本 | 11 | ||
| 3 | 手指衛生 | 手洗い場に液体石けんとペーパータオルがあり、布タオルを共用していない | 目視 | ○ | ||||||
| 4 | 手指衛生 | 爪が短く、指輪・腕時計を外してケアをしている | 目視 | ○ | ||||||
| 5 | 個人防護具 | 手袋・マスク・エプロン(ガウン)・ゴーグルが、使う場所にそろっている | 目視 | ○ | ||||||
| 6 | 個人防護具 | 手袋・エプロンを患者(利用者)ごと・処置ごとに替えている | 観察 | ○ | ||||||
| 7 | 個人防護具 | マスクで鼻と口を覆い、汚れた手で表面を触っていない | 観察 | ○ | ||||||
| 8 | 環境 | ドアノブ・ベッド柵・手すりなど、よく触る所を決まった回数で清拭している(清掃の記録がある) | 記録確認 | × | 清掃の記録が 10/28 から付いていない。夜勤の清拭が抜けている | 2026/11/06 | 鈴木 | -1 | 期限切れ | |
| 9 | 環境 | 血液・体液・嘔吐物で汚れた所を、手順どおり拭き取って消毒している(処理の道具がそろっている) | 聞き取り | ○ | ||||||
| 10 | 環境 | 清潔な物品と使用済みの物品の置き場が分かれている | 目視 | △ | 処置室で、清潔なガーゼの箱の横に使用済みの膿盆を置いていた | 2026/11/11 | 鈴木 | 4 | ||
| 11 | 環境 | 清潔なリネンと使用済みのリネンの保管・運搬が分かれ、使用済みは袋に入れている | 目視 | ○ | ||||||
| 12 | 環境 | シンク・流しの周りが乾いていて、清潔な物品や薬剤を置いていない | 目視 | × | 汚物処理室のシンクの横に、清潔な尿器を立てて乾かしていた | 2026/11/05 | 山本 | 2026/11/05 | ||
| 13 | 器材・処置 | 使用済みの注射針をリキャップせず、すぐに針捨て容器に捨てている | 観察 | ○ | ||||||
| 14 | 器材・処置 | 針捨て容器を決められた量(線)を超えて入れていない | 目視 | ○ | ||||||
| 15 | 器材・処置 | 吸引びん・ネブライザーなどの器材を、決まった方法で洗浄・消毒・乾燥している | 聞き取り | ○ | ||||||
| 16 | 器材・処置 | 消毒薬・多回使用のバイアルに開封日を書き、決まった期間内に使っている | 目視 | △ | 開封日を書いていない消毒薬のボトルが1本あった | 2026/11/11 | 鈴木 | 4 | ||
| 17 | 器材・処置 | 点滴・注射の準備を、清潔な台で手指衛生の後に行っている | 観察 | ○ | ||||||
| 18 | 廃棄物 | 感染性廃棄物の容器にバイオハザードマークがあり、ふたが閉まっている | 目視 | ○ | ||||||
| 19 | 廃棄物 | 感染性廃棄物と一般の廃棄物を分けて捨てている | 目視 | ○ | ||||||
| 20 | 廃棄物 | 廃棄物の保管場所に表示があり、関係者以外が入れない | 目視 | ○ | ||||||
| 21 | 感染症の把握 | 発熱・下痢・嘔吐などの人を把握し、記録して報告している | 記録確認 | ○ | ||||||
| 22 | 感染症の把握 | 接触予防策などが必要な人の部屋に表示があり、必要な物品が部屋の前にそろっている | 目視 | ○ | ||||||
| 23 | 感染症の把握 | 職員が体調不良のときに報告し、休むなどの決まりが守られている | 聞き取り | ○ | ||||||
| 24 | マニュアル・研修 | 感染対策のマニュアル(指針)が部署にあり、最新の版になっている | 目視 | ○ | ||||||
| 25 | マニュアル・研修 | 感染対策の研修・訓練に部署の職員が参加している(参加の記録がある) | 記録確認 | △ | 10月の研修の参加は 24 人中 17 人。未受講者は動画の視聴で補う | 2026/11/30 | 山本 | 23 |
このテンプレートでできること
- 手指衛生・防護具・環境・器材・廃棄物・感染症の把握・研修の25項目を最初から入れてある
- ○・△・×・−(該当なし)を一覧から選ぶだけ。×は赤、△は黄色
- ○・△・×の数を上に自動で集計。部署ごと・月ごとに比べやすい
- 指摘ごとに改善の期限・担当・確認日。残り日数と期限切れを自動で表示
- 通知と運営基準で求められる感染対策と、ラウンドの進め方の早見表つき
- 項目は自由に書き換え・追加できる。A4横の印刷設定済み
こんな方におすすめ
- 感染制御チーム(ICT)・感染対策委員会で、病棟ラウンドを担当している方
- 介護施設の感染対策担当者として、フロアの巡回を始めたい方
- ラウンドの指摘が直ったかどうかを、次の回まで追いかけたい方
シートの構成
- 使い方
- 評価の付け方・自動で計算する列の見分け方と手順
- 記入例
- 病棟1か所のラウンド1回分(架空)。△・×の指摘、改善済み・期限切れの例を含む
- 感染対策ラウンド
- 25項目が入ったチェックリスト(40行)。1回のラウンドで1シート使う
- 求められる感染対策
- 医療法施行規則・院内感染対策の通知・介護施設の運営基準で求められることと、ラウンドの進め方
項目と書き方
| 項目 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 部署・ラウンド日・ラウンド者 | 巡回した病棟・フロア、日付と時刻、回った人(職種)、立ち会った部署の人を書く | 5階西病棟・2026/11/04 14:00〜14:40・ICT(看護師 佐藤・薬剤師 高橋) |
| 評価 | ○=できている、△=一部できていない、×=できていない、−=その部署にない。見た事実で付ける | △ |
| 確認の方法 | 目視・聞き取り・記録の確認のどれで確かめたか。手指衛生はケアの場面を観察する | 観察(3場面) |
| 指摘の内容 | どこで、何が、どうなっていたか。写真を撮ったときは番号を書く | ナースステーション前の手指消毒剤が空。予備が棚になかった |
| 改善の期限・担当・確認日 | 部署と相談して期限と担当を決める。次のラウンドなどで直ったのを確かめたら確認日を書く | 2026/11/05・リンクナース 鈴木・2026/11/05 |
| 残り日数・期限 | 自動。確認日を入れた項目は数えない。期限を過ぎても確認日がないと「期限切れ」 | −2・期限切れ |
作るときの注意
01
手指衛生は「見て」確かめる
手指消毒剤が置いてあるかだけでなく、ケアの前後に実際に手指衛生をしているかを、何場面か観察して評価します。
02
責めるためでなく、直すために回る
指摘は事実を短く書き、その場で部署の人と直し方と期限を決めます。できている点も伝えると、次のラウンドが受け入れられやすくなります。
03
項目は施設に合わせて入れ替える
記入例の25項目は病棟を想定しています。介護施設なら「吸引器材」を「口腔ケア用品」に替えるなど、部署にない項目は書き換えるか「−」にします。
04
結果を委員会に報告する
○・△・×の数と、期限切れの指摘を感染対策委員会に報告します。部署ごと・月ごとに並べると、くり返し指摘される項目が分かります。
項目の根拠にした規格
- 医療法施行規則(昭和23年厚生省令第50号)第1条の11第2項第1号 院内感染対策のための指針の策定・委員会の開催・研修・感染症の発生状況の報告その他の改善のための方策
- 医療機関における院内感染対策について(平成26年12月19日 医政地発1219第1号) 感染制御チームの病棟ラウンド(可能な限り1週間に1度以上・2名以上が望ましい)、標準予防策・手指衛生・環境整備・感染性廃棄物の処理など
- 指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第39号)第27条 衛生管理。感染症の予防及びまん延防止のための委員会(おおむね3月に1回以上)、指針、研修・訓練
手作業を減らすなら
GenApp
ラウンドを、タブレットで記録して集計
巡回しながらタブレットで評価と写真を入れ、指摘と改善の期限を部署に知らせます。部署ごと・月ごとの結果も一覧で見られます。30分のデモで、感染対策ラウンドをシステムにしてお見せします。
デモを予約するよくある質問
ラウンドはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
院内感染対策の通知では、病床が300床以上の目安の医療機関で、感染制御チームの病棟ラウンドを可能な限り1週間に1度以上、2名以上で行うことが望ましいとされています。介護施設では一律の決まりはないので、感染対策委員会で決めてください。
介護施設でも使えますか?
使えます。手指衛生・防護具・嘔吐物の処理・廃棄物・体調不良の把握は介護施設でも同じです。病棟向けの項目(吸引器材など)は施設の実態に合わせて書き換えてください。
複数の部署の結果をまとめたいときは?
部署ごとにシートをコピーして使い、上の集計(○・△・×の数)を一覧に写すと比べられます。部署が多いときはシステムにすると集計が自動になります。
項目を足したいときは?
40行まで入ります。26行目から下に項目を書き足すと、評価の一覧と集計にも入ります。
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
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