記入例
Excel の「記入例」シートと同じ内容です。当てはまるものに ✓ を付け、文章の欄と表を埋めて使います。
生成AIシステム 提案依頼書(RFP)REQUEST FOR PROPOSAL
| 案件名Project | 見積依頼(図面・仕様書)の読み取りと、見積の下書きを作る生成AIシステムの開発 | ||
|---|---|---|---|
| 発注者Client | 株式会社△△製作所 | 発行日Date of Issue | 2026/11/09 |
| 問い合わせ窓口Contact | 情報システム部 田中 | 質問の締切Q&A Due | 2026/11/20 |
| 提案の締切Proposal Due | 2026/12/11 | 提案の説明Presentation | 2026/12/18 |
| 選定結果の通知Notification | 2026/12/25 | 契約の形Contract Type | 段階ごとに契約 |
| 提出先・形式Submission | 問い合わせ窓口に電子メールで送る(PDF・Excel、1通10MB以内) | ||
背景 Background
当社は産業機械の部品を受注生産している。お客様からの見積依頼は月120件で、図面と仕様書を読んで材質・寸法・加工内容を拾い、見積の下書きを作るのに1件平均90分かかる。読める人が3名に限られ、回答まで平均5営業日かかっている。
目的 Objectives
見積依頼の図面・仕様書から必要な項目を生成AIで読み取り、見積の下書きを自動で作る。担当者は下書きを確かめて直す形にし、回答までの日数を2営業日以内にする。
対象の業務 Target Operations
| 業務 | 件数 | いまの時間 | AIに任せる範囲 |
|---|---|---|---|
| 図面・仕様書の読み取り | 月120件 | 1件40分 | 品名・材質・寸法・数量・表面処理・公差を拾う |
| 過去の類似品の検索 | 月120件 | 1件20分 | 似た部品の過去の見積を探して並べる |
| 見積の下書き | 月120件 | 1件30分 | 工程と時間の案を作る。金額の決定は人が行う |
機能の要件 Functional Requirements
| No. | 要件 | 区分 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | PDF・画像の図面と仕様書を読み、決めた項目を表にする | 必須 | 手書きの追記あり |
| 2 | 読み取った値の根拠(図面のどこか)を画面に示す | 必須 | |
| 3 | 過去の見積(約8,000件)から類似品を探す | 必須 | 過去データは提供する |
| 4 | 担当者が直した内容を記録し、次の読み取りに生かす | 任意 | |
| 5 | 販売管理システムに見積の下書きを登録する | 任意 | CSVでの取り込みも可 |
精度・性能の要件 Accuracy & Performance
| 指標 | 目標値 | 測り方 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 項目の読み取りの正解率 | 95%以上 | 当社が渡す評価用50件で、項目ごとに完全一致で採点 | 必須 |
| 公差・表面処理の見逃し | 0件 | 評価用50件の中で、図面にある指示を全部拾えたか | 必須 |
| 1件の処理時間 | 5分以内 | 図面を登録してから下書きが出るまで | 任意 |
セキュリティ・データの扱いの要件 Security & Data Handling
| 項目 | 要件 | 区分 |
|---|---|---|
| 学習への利用 | 入力した図面・データを、AIモデルの学習に使わない | 必須 |
| 保存場所・期間 | データは日本国内で保存・処理する。保存期間と削除の方法を示す | 必須 |
| アクセス管理 | 利用者ごとのID・権限。退職者のIDを止められる | 必須 |
| ログ | 誰がいつ何を入力・出力したかを1年以上残し、当社が見られる | 必須 |
| 誤った出力への対策 | 根拠の表示・人の確認の手順など、誤りを見つける仕組みを示す | 必須 |
| インシデント対応 | 情報漏えい・誤作動のとき、当社への連絡の期限と原因の調査に要る情報の提供 | 必須 |
| モデルの更新 | 使うAIモデルを変えるときは事前に知らせ、精度を測り直す | 必須 |
| データの引き渡し | 契約終了時に、データ・設定・指示文を当社に引き渡す | 任意 |
運用保守の要件 Operation & Maintenance
| 項目 | 要件 | 区分 |
|---|---|---|
| 問い合わせ | 平日9時〜18時。メールと電話で受け付ける | 必須 |
| 稼働時間 | 平日8時〜20時に使える。計画停止は5営業日前に知らせる | 必須 |
| 精度の見直し | 3か月ごとに精度を測り、報告する | 任意 |
- 事前検証(PoC)
- 要件定義
- 設計・開発
- テスト・受け入れ支援
- 利用者への説明
- 運用・保守
体制(提案に書いてほしいこと) Team
責任者と主な担当者の役割・経験、生成AIの開発の実績(業種・業務・規模)、再委託の有無と委託先。当社の窓口は情報システム部 田中、業務の担当は営業技術課。
スケジュール(予定) Schedule
| 時期 | すること |
|---|---|
| 2027年1月〜2月 | 事前検証(PoC)。精度の要件を満たすかを測り、本開発の見積りを確定する |
| 2027年3月〜6月 | 要件定義・設計・開発・テスト |
| 2027年7月 | 営業技術課で使い始める(3か月は並行して手作業でも確認) |
費用の出し方 Pricing
事前検証・開発(初期)・運用保守(月額)・AIの利用料(従量)に分けて出す。AIの利用料は月120件・1件あたり図面2枚で試算し、件数が倍になったときの額も書く。追加の費用がかかる条件を明記する。消費税は別に書く。
評価基準と配点 Evaluation Criteria
| 評価項目 | 見るところ | 配点 |
|---|---|---|
| 業務の理解・提案の中身 | 課題をとらえ、AIと人の分担が現実的か | 25 |
| 精度の検証の進め方 | 評価用データでの測り方・判定基準・見送る判断の示し方 | 20 |
| セキュリティ・データの扱い | 要件への回答・国内での処理・ログ・インシデント対応 | 20 |
| 体制・実績 | 似た業務の実績・担当者の経験・問い合わせの体制 | 15 |
| 費用 | 総額と月々の費用・件数が増えたときの費用・追加費用の条件 | 20 |
| 合計 | 100 |
提出物 Deliverables of Proposal
| 提出物 | 内容 | 形式 |
|---|---|---|
| 提案書 | 進め方・システム構成・体制・スケジュール・実績 | |
| 見積書 | 「費用の出し方」の区分ごと(税抜・税込) | |
| 要件への回答表 | 機能・精度・セキュリティ・運用保守の各行に、対応の可否と方法 | Excel |
| 会社の情報 | 会社概要・情報セキュリティの認証の有無 |
提案書の内容は選定のためだけに使い、選ばれなかった提案は返却または削除する。
| 作成Prepared by | 確認Checked by | 承認Approved by |
|---|---|---|
| 田中 | 鈴木 | 佐藤 |
このテンプレートでできること
- 背景から提出物まで、RFPに要る項目を1つの書式にそろえる
- 精度の要件を「目標値と測り方」で書き、提案を同じ物差しで比べる
- 学習への利用・保存場所・ログ・インシデント対応など、生成AI特有の要件の例つき
- 費用は段階(事前検証・開発・運用・AIの利用料)に分けて出してもらう
- 評価基準と配点(合計100点)を先に示せる
- デジタル庁の調達チェックシートの項目の早見表つき
こんな方におすすめ
- 生成AIのシステム開発・導入支援を、複数の会社に見積もってもらいたい方
- 提案の中身がばらばらで、比べられなかった経験のある情報システム・DX推進の方
- セキュリティやデータの扱いの要件を、何から書けばいいか迷っている方
シートの構成
- 使い方
- 書く順番と、提案を比べやすくするコツ
- 記入例
- 見積依頼(図面・仕様書)を読み、見積の下書きを作る生成AIシステムの提案依頼の例
- 生成AIシステム 提案依頼書(RFP)
- 空欄の書式。案件ごとにコピーして使う
- 要件の早見表
- デジタル庁の調達チェックシート・契約チェックシートの項目と、RFPでの書き方
項目と書き方
| 項目 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 背景・目的 | いまの課題と、システムで何を変えたいか。数字を入れる | 見積依頼が月120件。1件の見積の下書きに平均90分 |
| 精度・性能の要件 | 指標・目標値・測り方。測り方まで書くと、提案を同じ条件で比べられる | 評価用50件で、品名・材質・数量の読み取りの正解率95%以上 |
| セキュリティ・データの扱い | 学習への利用・保存場所・保存期間・ログ・インシデント対応など | 入力したデータをAIの学習に使わない |
| 費用の出し方 | 段階ごとに分け、AIの利用料は前提の件数で試算してもらう | 事前検証・開発・運用(月額)・AIの利用料(月120件で試算) |
| 評価基準と配点 | 評価項目・見るところ・配点。合計100点で先に示す | セキュリティ・データの扱い 20点 |
| 提出物 | 提案書・見積書・セキュリティの回答など、形式と締切 | 要件への回答表(Excel) |
作るときの注意
01
精度は測り方まで書く
「高精度」とだけ書くと、各社が別の条件で数字を出します。評価用のデータと採点の決め方を示し、同じ条件で答えてもらいます。
02
費用は段階ごとに分けてもらう
事前検証・開発・運用・AIの利用料を分けてもらうと、総額と月々の費用を比べられます。AIの利用料は前提の件数を示して試算してもらいます。
03
要件は必須と任意に分ける
全部を必須にすると、提案が高く、各社の違いも見えにくくなります。どうしても外せないものだけを必須にします。
04
配点は提案を受ける前に決める
評価基準と配点をRFPに書いておくと、選定の理由を社内に説明しやすくなります。各社への説明も公平になります。
項目の根拠にした規格
- デジタル庁「行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドライン」 別添の調達チェックシート(ガバナンス・開発運用プロセス・生成AIシステムの要件)と契約チェックシート(インプット・アウトプット・成果物・インシデント時の取り決め)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン」 AIの開発者・提供者・利用者が共通して取り組むこと。調達チェックシートでも遵守を求めている
- IPA「非機能要求グレード」 可用性・性能・拡張性・運用保守性・移行性・セキュリティなど、非機能要件の項目の整理
よくある質問
RFPとRFI・見積依頼は何が違いますか?
RFIは各社の製品や実績の情報を集めるための依頼、RFPは要件を示して提案と見積りを出してもらう依頼です。要件が固まっていないときは、RFIや事前検証から始めます。
精度の要件を決められないときは?
RFPで「事前検証(PoC)で測ってから本開発の見積りを確定する」と段階を分けて依頼します。事前検証の判定基準だけをRFPに書きます。
何社に出せばいいですか?
比べるには3社前後が目安です。多すぎると、評価と各社への説明に時間がかかります。
公共の調達でも使えますか?
項目の考え方は参考になりますが、公共の調達は各府省・自治体の規程と、デジタル庁のガイドラインに従ってください。
フォームを送信すると、すぐにダウンロードできます
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