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AI導入計画帳票

生成AI PoC計画書テンプレート

生成AIのPoC(実証実験)を始める前に、目的・対象業務・成功の判定基準・本番化の条件を1つにまとめる計画書のExcelテンプレートです。いまの件数と時間、精度・時間・費用の目標値、正解データの件数と入手方法、個人情報の扱い、期間と体制、費用までを書き込めます。注文書と見積書の突き合わせを題材にした記入例と、判定基準に使う指標の早見表つきです。

形式
Excel(.xlsx)
用紙
A4縦
更新日
2026.10.26
版
v1.0
無料でダウンロード
生成AI PoC計画書テンプレートの記入例

記入例

Excel の「記入例」シートと同じ内容です。当てはまるものに ✓ を付け、文章の欄と表を埋めて使います。

生成AI PoC計画書GENERATIVE AI PoC PLAN

計画書番号Plan No.POC-2611-01作成日Date2026/11/02
PoCの名前Title注文書と見積書の突き合わせを、生成AIで自動化できるかの検証
起案部署Department営業管理部起案者Prepared by山田
開始日Start2026/11/16終了日End2026/12/04
判断の予定日Decision Date2026/12/11依頼先Vendor△△テック株式会社

目的(いまの課題と、確かめたいこと) Purpose

課題: 取引先ごとに書式が違う注文書を、見積書と1件ずつ目で突き合わせている。月末に作業が集中し、品番・単価の食い違いの見逃しが出ている。 確かめたいこと: 注文書と見積書の品番・数量・単価・納期の食い違いを、生成AIで見逃しなく見つけられるか。

対象の業務と、AIに任せる範囲 Scope

対象: 受注時の注文書(PDF・FAX)と見積書(PDF)の突き合わせ。 AIに任せる: 2つの書類を読み、明細を対応づけて、食い違いを一覧にする。 人が判断する: 食い違いの理由の確認と取引先への問い合わせ。今回は対象外: 販売管理システムへの入力。

現状の数字 Current Baseline

指標いま測り方備考
月の件数600組受注システムの件数(直近6か月の平均)月末の5日で半分
1組あたりの時間10分担当2名が5日分を記録して平均明細20行以上は20分超
月の作業時間100時間600組 × 10分 ÷ 60モデル試算
食い違いの見逃し6か月で3件誤出荷・請求訂正の記録から数えるうち2件は単価

成功の判定基準(精度・時間・費用の目標値) Success Criteria

指標目標値測り方区分結果
見逃し(重く見る誤り)0件評価用100組で、正解データの食い違いを全部見つけたか必須
誤検出10%以下食い違いのない組のうち、食い違いありとした割合必須
人の確認時間1組3分以内AIの一覧を見て確かめる時間を、担当2名で測る必須
処理時間1組30秒以内2つの書類を渡してから一覧が出るまで参考
AIの利用料1組15円以内評価用100組の利用料 ÷ 100(モデル試算)必須

データ(件数・入手方法・個人情報の扱い) Data

データの種類件数入手方法個人情報・機密使い道
注文書(PDF・FAX)160件過去6か月分を受注フォルダから抽出取引先の担当者名・電話番号 → マスキング調整60・評価100
見積書(PDF)160件注文書と対になるものを見積フォルダから単価は機密。秘密保持契約の後に渡す同上
正解データ160組受注担当2名が別々に作り、突き合わせるなし採点の基準
データの扱いData Handling
  • 個人情報を含まない
  • マスキングして渡す
  • 秘密保持契約を結ぶ
  • 学習に使わないことを確認
  • 国内で処理する構成
  • 終了後に返却・削除

期間と進め方 Schedule

時期すること担当
1週目(11/16〜)範囲と判定基準を確定し、正解データを作る業務側・依頼先
2週目(11/24〜)3つの構成(上位モデル・軽量モデル・軽量モデル+参照資料)で測る依頼先
3週目(11/30〜)結果をまとめ、試作を業務の担当者が触る。12/4に報告会全員

体制 Team

役割部署・名前すること工数の目安
責任者営業管理部長 佐藤判定基準の承認・PoC後の判断2時間
業務の担当受注担当 鈴木・高橋正解データの作成・結果の確認各20時間
情報システム情報システム課 田中データの受け渡し・セキュリティの確認8時間
依頼先△△テック株式会社構成の設計・測定・試作・報告見積書のとおり

費用 Cost

項目金額根拠・備考
依頼先の検証費用(見積書の金額を転記)見積書の番号を書く。本開発に進むときの扱いも確かめる
社内の工数200,000円(モデル試算)50時間 × 時間単価 4,000円
AIの利用料(検証中)(見積書に含むか確認)含まないときは、評価用の件数 × 1組の目標単価で見込む

PoC後の判断(結果を見る前に合意する) Decision Rules

結果判断次にすること
必須の基準をすべて満たした本開発に進む選んだ構成で本開発の見積りを取り、稟議に回す
一部の書式だけ届かない範囲を絞って進む届かない書式は人の確認に回す前提で、効果を計算し直す
見逃しが残る・費用が合わない見送る入力の形(FAXをやめる等)を変えてから測り直すかを決める

本番化の条件 Conditions for Production

①必須の判定基準をすべて満たす。②月600組で動かしたときの費用(AIの利用料・保守)が、削減できる作業時間の金額を下回る。③情報システム課のセキュリティの確認を通る。④担当者が確かめる手順と、AIが誤ったときの戻し方が決まっている。

判定基準とPoC後の判断は、検証を始める前にこの計画書で承認を得る。

起案Prepared by確認Checked by承認Approved by
山田田中佐藤

このテンプレートでできること

  • 目的から本番化の条件まで、PoCの計画を1つの書式にまとめる
  • いまの件数・時間と、精度・時間・費用の目標値を表で並べる
  • 正解データの件数・入手方法・個人情報の扱いを先に決める
  • 結果ごとの判断(進む・範囲を絞る・見送る)を事前に書いておける
  • 判定基準に使う指標と、検証の段階の早見表つき
  • A4縦の印刷設定。記入例と空欄のシートの両方入り

こんな方におすすめ

  • 生成AIのPoCの計画や稟議を、これから書く担当の方
  • PoCが「それなりに動いた」で終わり、本番化を判断できなかった方
  • 外部に検証を頼む前に、社内で目的と基準をそろえたい方

シートの構成

使い方
書く順番と、先に決めておくこと
記入例
注文書と見積書の突き合わせを、生成AIで自動化できるかを3週間で確かめる例
生成AI PoC計画書
空欄の書式。PoCごとにコピーして使う
判定基準の早見表
精度・時間・費用の指標の選び方と、検証の段階

項目と書き方

項目書き方例
目的何に困っていて、PoCで何を確かめるかを1文ずつ注文書と見積書の食い違いを、見逃しなく見つけられるかを確かめる
現状の数字月の件数・1件の時間・月の作業時間・誤りの件数。数日分を測って平均する月600組・1組10分・月100時間
成功の判定基準精度・時間・費用の目標値と測り方。必須と参考に分ける評価用100組で見逃し0件(必須)
データ種類・件数・入手方法・個人情報の有無・調整用と評価用の分け方注文書160件(調整用60・評価用100)
期間と体制週ごとにすることと担当、役割ごとの工数の目安3週間。受注担当2名が正解データを作る
PoC後の判断結果ごとに、どう判断して次に何をするか。結果を見る前に合意する判定基準を満たした → 本開発の見積りを取る

作るときの注意

  1. 01

    判定基準は作り始める前に決める

    結果を見てから基準を決めると、関係者の納得が得られません。目標値と測り方は、計画書の承認と一緒に決めます。

  2. 02

    重く見る誤りを1つ決める

    見逃しと誤検出のどちらが困るかは業務で違います。事故につながる誤りを1つ選び、正解率より優先して測ります。

  3. 03

    正解データは業務の担当者が作る

    何を正しいとするかは業務の担当者が決めます。2名が別々に作って突き合わせると、判断が分かれる事例が見つかります。

  4. 04

    費用は本番の件数で見積もる

    AIの利用料は件数に比例して増えます。PoCの費用だけでなく、本番の月の件数で動かしたときの費用も測ります。

項目の根拠にした規格

  • 経済産業省「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」(AI編) AIの開発を、アセスメント・PoC・開発・追加学習の段階に分けて進める考え方(探索的段階型)
  • 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン」 AIを使う事業者が取り組むこと(安全性・プライバシー・セキュリティ・透明性など)

手作業を減らすなら

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PoCの計画づくりから、一緒に進める

業務の担当者と判定基準と正解データを決め、精度・速さ・費用を同じ物差しで測ります。本開発に進むかを判断できる材料と、実際のデータで触れる試作を納めます。

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よくある質問

PoCの期間はどのくらいが目安ですか?

テーマと範囲によりますが、正解データがそろえば数週間で結果を出せることが多いです。長くなるときは、対象の範囲を絞ります。

正解データは何件あればいいですか?

まずは数十件〜100件程度から始めることが多いです。件数の多さより、業務で起きる型(書式・例外)の漏れがないことを優先します。

個人情報が含まれるデータを使ってもいいですか?

社内の規程と、依頼先との契約で決めます。マスキングできるものはマスキングし、学習への利用の有無とデータの保存場所・終了後の扱いを契約で確かめます。

判定基準を満たさなかったら失敗ですか?

いいえ。届かなかった型や理由がわかれば、範囲を絞る・入力の形を変える・見送るの判断ができます。判断できる材料をそろえることがPoCの目的です。

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