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図面AI

公開 2026.10.31

ChatGPTなどの生成AIは図面を読めるか|できること・限界・自社の図面での確かめ方

ChatGPTなどの生成AIは、図面の画像から表題欄や注記を読み、図面が何を表しているかを説明することはできます。一方で、小さな文字、回転した文字、線の種類の違い、正確な位置、記号の数を数えることは苦手だと、提供元の公式資料にも書かれています。業務で使うなら、自社の図面と正しい答えの組で、読み違いの起き方を測ってから決めます。

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結論から言うと、ChatGPTなどの生成AIは図面を「読める」が、そのまま業務の判定には使いにくい、というのが実際のところです。図面が何を表しているかの説明や、表題欄・注記の読み取りは得意です。一方、寸法の照合や記号の数え上げのように、1つの読み違いが結果を変える作業では、仕組みを工夫しないと精度が足りません。

生成AIに任せやすいこと

  • 図面の説明。何の図面か、どんな部品や設備が描かれているかを文章で説明する
  • 表題欄・注記の読み取り。図番・件名・材質・注記の文章を読み、項目に分ける
  • 略記や専門用語の言い換え。注記の略記の意味を説明する(会社独自の略記は除く)
  • 確認の観点を出す。図面を見て、確かめたほうがよい点を挙げる(漏れがないとは限らない)
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公式資料に書かれている限界

OpenAIの画像入力に関する公式ドキュメントには、モデルの限界として次のような点が挙げられています。図面の読み取りにそのまま関わる項目です。

公式資料に書かれている限界図面で起きること
小さな文字は、拡大すると読みやすくなる大判の図面を1枚の画像で渡すと、寸法・公差の小さな数字を読み違える
回転した文字や画像を読み違えることがある縦書きの寸法や、斜めに書かれた注記を読み違える
色や、実線・破線・点線などの線の種類が変わる図は理解しにくいことがある外形線・隠れ線・中心線、配管と信号線の区別を誤る
正確な位置の把握が要る作業は苦手その寸法がどの部位を指すか、どの線とどの線がつながるかを誤る
物の数は、おおよその数になることがある器具や記号の数を数えると、数え漏れや数えすぎが出る
解析の前に画像が縮小されることがある細かい線や文字が、縮小で消える
日本語など、ラテン文字以外の文字では性能が最適でない場合がある日本語の注記や崩し字で、読み違いが増える

モデルは更新されるため、限界の中身も変わります。ただ、図面の読み取りで問題になるのは「時々間違える」こと自体です。どの条件で間違えるかを、自社の図面で確かめておく必要があります。

業務で使うときの工夫

生成AIの得意・不得意を踏まえ、図面AIでは次のように役割を分けます。

  1. 部位ごとに切り出して読む。大判の図面を1枚で渡さず、表題欄・部品表・部位ごとに切り出して拡大します。
  2. 位置合わせは画像処理に任せる。回転・縮尺・位置の計算は、生成AIではなく画像処理で行います。
  3. 2回読んで比べる。全体を読んだ結果と、拡大して読み直した結果が食い違う箇所は、人の確認に回します。
  4. ルールで点検する。部品表の数量の合計、書かれた距離と線の長さなど、計算で確かめられることは計算で確かめます。
  5. 数える作業は検出の仕組みで。記号を数える作業は、生成AIの答えをそのまま使わず、記号を1つずつ見つける仕組みで数えます。

自社の図面で確かめる手順

  1. 業務で実際に使う図面を、きれいなもの・スキャンの悪いもの・手書きの追記があるものに分けて集める
  2. 図面の担当者が、読み取ってほしい項目の正しい答えを作る
  3. 生成AIにそのまま渡した場合と、工夫を入れた場合で、同じ図面を読ませる
  4. 項目ごとに、正しく読めた数・読み違えた数・読めないと答えた数を分けて数える
  5. 読み違いが許されない項目は、人の確認を残す範囲として決める

正しい答えの組の作り方は、生成AIのPoCで最初に作る「正解データ」で詳しく解説しています。

図面を外部のサービスに渡す前に

図面は、社外に出せない情報の代表です。生成AIのサービスに図面を渡す前に、社内の規程と、サービスの利用規約・データの扱いを確かめます。社外に出せない場合は、閉域の環境で動かす構成も選べます(ローカルLLM・閉域AI)。

ジンベイの図面AI

ジンベイの図面AIでは、生成AIと画像処理・ルールを組み合わせ、会社ごとの図面に合わせて作ります。製造業の検図のPoCでは、客先のスキャン図面と社内の図面を部位ごとに読み比べ、差分のない図面での誤検出を0件にしました。文字と表を読むだけなら、図面OCRで足りることもあります。

よくある質問

ChatGPTは図面を読めますか?
表題欄や注記を読み、図面が何を表しているかを説明することはできます。一方で、小さな文字・回転した文字・線の種類の違い・正確な位置・数を数えることは苦手だと、提供元の公式資料に書かれています。
ChatGPTで図面の寸法を読み取れますか?
数字そのものは読めることが多いですが、小さな数字の読み違いや、その寸法がどの部位を指すかの誤りが起きます。部位ごとに切り出して拡大し、読み違いを人が確かめる仕組みと組み合わせて使います。
生成AIで図面の記号を数えられますか?
公式資料では、物の数はおおよその数になることがあるとされています。数量拾いのように数え漏れが許されない作業では、記号を1つずつ見つける仕組みで数え、生成AIは種類の判定などに使います。
生成AIが図面を読めるか、どう確かめればよいですか?
業務で使う図面と、担当者が作った正しい答えの組を用意し、項目ごとに正しく読めた数・読み違えた数・読めないと答えた数を分けて数えます。スキャンの悪い図面や手書きの追記がある図面も必ず含めます。

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出典

最終更新: 編集:ジンベイ株式会社

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