AIエージェント型RPAの定義

AIエージェント型RPAは、次の3つを1つの製品で行う業務自動化です。

  1. 覚える:人が言葉で頼むか操作して見せると、AIエージェントが画面を操作して、業務の手順(フロー)を作ります。
  2. 繰り返す:できた手順は、従来のRPAと同じく決まったとおりに動きます。実行のときにAIは呼びません。
  3. 直す:画面が変わってボタンなどが見つからないとき、AIが画面から探して処理を続け、手順の直し方を提案します。反映するかは人が決めます。

「AI-RPA」は、AI-OCRとRPAを組み合わせた仕組みを指して使われることもあります。この記事では、AIエージェントが手順を作り、直す形のRPAを「AIエージェント型RPA」と呼びます。

名前の似た「RPA型AIエージェント」は、AIエージェントが毎回その場で考えて画面を操作する仕組みを指すことが多く、実行のたびにAIを使います。AIエージェント型RPAとは、実行のときにAIを呼ぶかどうかが違います。

従来のRPA・AIエージェントとの違い

比べる点従来のRPAAIエージェント(毎回AIが操作)AIエージェント型RPA
手順の作り方人がツールで1つずつ組む作らない(毎回AIが考える)AIが操作を覚えて作り、人が確かめる
実行のしかた決まった手順毎回AIが判断して操作決まった手順(AIを呼ばない)
結果のぶれ毎回同じ毎回少し違うことがある毎回同じ
画面が変わったとき止まり、人が直すその場で探して続けるAIが探して続け、直し方を提案する
動かすたびのAIの費用かからないかかるかからない(作る・直すときだけ)
作れる人ツールに慣れた担当者だれでも頼めるだれでも頼め、担当者が確かめる

向く業務・向かない業務

向くのは、手順はほぼ決まっていて、件数が多く、PCの中で完結する業務です。たとえば、Excelから業務システムへの転記、会計システムへの仕訳の入力、Webシステムからの定期的なダウンロードです。書類を読んで入力する業務も、読み取りを手順に入れれば対象になります。

向かないのは、毎回の判断が中心で手順にならない業務と、年に数回しかない業務です。前者はAIエージェントと人の確認に、後者は手作業のままにするのが合います。業務の分け方はAIエージェントとRPAの違いで解説しています。

費用のかかり方

AIエージェントに毎回操作させる仕組みは、件数に比例してAIの利用料がかかります。AIエージェント型RPAは、AIを使うのが手順を作るときと直すときだけなので、件数が増えても実行の費用は増えません。毎日動かす定型業務ほど、この違いが大きくなります。

選ぶときの確認点

  1. 実行のときにAIを呼ぶか。呼ぶなら、件数あたりの費用と、結果がぶれたときの扱いを確かめます。
  2. AIの直しを人が確かめられるか。直した手順がいつ・どう変わったかが残り、反映を人が決められると安心です。
  3. データを社外に出さずに動くか。実行がPCの中で完結するか、書類の読み取りに社外のAIを使うかを分けて確かめます。
  4. いまのRPAの手順を移せるか。すでにRPAを使っているなら、手順を取り込めるかで乗り換えの手間が変わります。

ジンベイ GenRPA

ジンベイのジンベイ GenRPAは、PCにインストールして使うAIエージェント型RPAです。実行のときはAIを呼ばず、書類の読み取りも同梱のローカルLLMで社内のPCだけで行えます(画像のまま読む方式・画面が変わったときの直し・AIエージェントの画面操作は、クラウドのAIを使います)。業務ごとの手順の例は自動化レシピに、自社の業務に向くかは導入診断で確かめられます。