株式会社BOXは、2020年に株式会社Sevenrich Accounting内の事業部として発足し、2023年に法人化した人材紹介会社です。「成長企業の人事支援」と「挑戦する人のキャリア支援」を柱に、転職エージェント事業を展開。東京・福岡に拠点を構え、業務委託を含む約100名のメンバーで、「すべての挑戦者が、意思と覚悟で可能性を広げ続ける世界を作る。」というビジョンの実現に取り組んでいます。

BOX様では、求職者や取引先企業の情報を管理するためにSalesforceを活用していました。しかし、項目の追加を重ねるうちに運用は複雑になり、現場での入力が進まず、データを分析や改善に活かしきれないという課題を抱えていました。Salesforceの運用を立て直すか、別のCRMに切り替えるか。検討を重ねた結果、BOX様は自社の人材紹介業務に合わせたCRMを新たに構築することを決断。私たちジンベイがその開発をご支援する形で、2025年12月末にプロジェクトがスタートし、約3ヶ月後の2026年4月1日に新しいCRMをリリースしました。現在はBOX様の社内で、AIエージェントを活用した改修体制が整いつつあり、弊社はレビューを中心に伴走しています。

今回は、実際にこのCRMのリプレイスを推進されたお二方、業務支援チーム マネージャーの神宮司 茂氏と、同チームの大喜 航太郎氏にインタビューを実施。CRMのリプレイスを決断された経緯や、リリース後の業務の変化、そしてプロジェクトを振り返っての率直な評価などについてお聞きしてみました。そして、これからCRMのリプレイスを検討される企業の担当者様に向けてのアドバイスもいただきました。

0. プロジェクトの大まかな歩み

  • 2025年秋頃 CRMの運用見直し・リプレイスの検討を開始

  • 2025年12月末 CRMリプレイスプロジェクトを開始

  • 2026年4月 新CRMをリリース

  • 2026年5〜6月 レポート機能の改修、データ構造の見直しなど追加開発を実施

  • 現在 社内でAIエージェントを活用した開発体制を整備中。ジンベイはレビューを中心に伴走

インタビューにご協力いただいた皆様のご紹介

インタビューに応じる神宮司氏と大喜氏

(写真左から)

  • 神宮司 茂 様(株式会社BOX 業務支援チーム マネージャー)

  • 大喜 航太郎 様(同 業務支援チーム)

1. 項目は増えてもデータは溜まらない。人材紹介ならではのデータ構造に合わせきれなかったSalesforce運用


- まずはSalesforceを使われていた当時に感じていた課題について教えてください。

神宮司:

当時の課題としては、まずSalesforceの専任の担当者がいなかったことが一つです。社内にエンジニアもいない中で、「このデータを取りたい」と思うたびに項目を追加してきたんですが、全体を見据えて設計したものではなかったので、かなりつぎはぎになっていました。使われないまま項目だけが残っているものも多く、現場はほとんど入力していない。過去に遡ってデータを分析する、そもそもの土壌がなかったんです。リプレイスの検討を始めたのは、ちょうど1年前ぐらいですね。

まず前提として、弊社の人材紹介はサイト登録型ではなく、スカウト媒体を活用したスカウト型です。送ったスカウトに対して返信があった段階で求職者のデータを入れ、キャリアカウンセリングを実施した後にまたその実施内容を登録する。そこから企業を紹介し応募いただいて、求職者の方が転職活動を進めていく。このプロセスそれぞれでデータを入れていくのが基本的な流れで、業務の流れ自体はリプレイスの前も後も変わりません。

ただ、実際のSalesforceの運用は、求職者の入り口のデータを入れたところで止まってしまっていました。その後のプロセスを入れる習慣がそもそもなく、誰がどこにどう入れるかというフローも組めていなかったんです。

もう一つ大きかったのが、求人のデータです。選考が進んだ後に、「求職者の方が今どの求人でどういう状況か」を入れる箱はあったんですが、求人のデータ自体をSalesforceに入れる運用を取ってこなかったので、そこは空のままでした。

Salesforce運用の課題を語る神宮司氏

大喜:

人材紹介ならではの事情もあります。弊社では求人をキャリアアドバイザーが分担して持つのではなく全員で共有していて、いろいろな外部システムと連携して更新する必要があります。ところが当時は、進捗を求人ポジション単位ではなく「どの企業に応募したか」という企業単位で、別のテーブルを作って管理していました。企業の下に求人がある、という階層関係をシステム上で作れていなかったんです。

求人の件も含めて、人材紹介のデータの持ち方は、一般的な営業フローとは少し違うところがあります。企業と求人、そして求職者の進捗をどう紐づけて持つか。そこをシステム上できちんと形にできていなかったことも、データが溜まらなかった背景の一つだと思います。

データの持ち方について語る大喜氏

2. 運用の立て直しでも他社CRMへの乗り換えでもなく、自社開発へ。決め手は「業務へのフィット」と「中長期のコスト」


- 人材紹介ならではのデータの構造を、うまく形にできていなかった、と。そうした中で、運用を立て直すのではなく、リプレイスという選択に至ったのはなぜだったのでしょうか?

神宮司:

当初は、Salesforceをしっかり運用し直すのか、別のCRMに切り替えるのかを並行して検討していました。HubSpotへの移行も議題に上がっていました。

ただ、いろいろと話を聞いていく中で、SalesforceやHubSpotのような汎用的なCRMを人材紹介の業務に合わせて構築していくのは、やはり難しいと感じたんです。弊社にはエンジニアがいないということもありました。

そこで、人材紹介会社向けの特化型CRMも検討し、デモを見せていただきました。ベースとなる機能はかなり充実していたものの、UIがあまり直感的ではないと感じました。それに、人材紹介会社は「思想」が分かれるところがあって、求人(企業)軸でデータを管理するのか、求職者軸で管理するのかで、最初に見る画面や、どのダッシュボードで何を見たいかも結構変わってくるんですよね。それなら、「BOXの人材紹介」にフィットしたUIや画面遷移、ダッシュボードやレポートの見方をつくったほうがいいんじゃないか?と。これは別の人材紹介会社の方からいただいたアドバイスでもありました。

経営陣の間でも「できる限り自分たちの人材紹介のスタイルに合ったCRMを構築する必要があるよね」と話していたところに、たまたまご縁があってジンベイさんをご紹介いただいたんです。それで「一からCRMを作ってしまったほうが早いんじゃないか」という話になり、スクラッチでの開発を決めました。

また、コストの面も大きかったです。今後、人数規模を増やしていくにあたって、外部のサービスを使うとどうしてもIDごとに課金額が増えてしまいます。一方、自社開発は時間も費用もかかります。ただ、開発に一定の目処がつけば、そこからは投資を回収していくフェーズに入れる。中長期で考えると、自社でシステムを持ち、保守運用と最低限の開発で進めていくほうがいいと判断しました。

さらに、これは開発を進める中で分かってきたことですが、リリース後は大喜を中心に、生成AIやAIエージェントを活用して社内で開発する体制が整いつつあります。中長期のトータルコストはさらに抑えられそうだという見通しも立ってきていて、これも自社開発を選んでよかったと感じている大きな理由の一つかなと思っています。

自社開発を選んだ理由を語る神宮司氏

3. 「本当に必要なものだけ」を入れるCRMへ。工数約40%削減と時系列データの蓄積を実現


- 自社専用のCRMを構築するにあたって、特に意識されたことを教えてください。

神宮司:

大きく2つあります。「現場の入力の負荷をできるだけ下げること」と、「機能を足すときに全体の視点で判断すること」です。

冒頭でもお話ししたように、使われない項目が多かった反省から、今回は本当に必要なものを最小限入れられる形にして、入力のコストや負荷を下げることを最初に考えました。例えば、求職者の方のレジュメを読み込んで、OCRである程度自動で入力・補完する機能も入れましたし、画面も入力に負荷がかからない見た目を意識しています。

もう1つは、現場の「あれを入れたい」「これを入れたい」という声に寄りすぎないことです。それがその人が欲しいものなのか、会社として必要なものなのかは精査しなくてはいけません。要望としては受け止めつつ、実装するかどうかはできるだけ全体の視点で判断するようにしました。

- 4月1日のリリース後も、現場の運用に合わせて共にブラッシュアップを進めてまいりました。具体的にどのような機能追加や改修に取り組まれたのか、改めて教えてください。

神宮司:

4月1日に間に合わせるという意味で、リリース時点では最低限の機能に絞っていました。データベースとしては、分析をするためのデータと、今何が起きているかというプロセスのデータを、それぞれの用途で持たなくてはいけません。ただ、そこまで最初に考えきれていたかというと、正直、至らなかったと思います。

実際に現場で使ってもらう中で、「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」という追加の要望や、こちらから見ても必要だという改修が後から結構出てきました。そこに大きくパワーをかけてきたのが、この数ヶ月でしたね。大きなところでは、個別のページではなく、データをまとめて見るためのレポート機能です。特に5月中は、その改修をメインに進めていました。

大喜:

レポートもそうですし、5〜6月にはデータの持ち方そのものにも大きく手を入れました。ここは、フルカスタムで作れることの強みでもあると思います。

例えば、求職者の方にお会いしてから、今回は転職せずに現職に残ることになり、その後半年や1年経ってから転職活動を再開してお会いする、というケースがあったりします。つまり、1人の求職者に対して支援活動が複数ある。こうした構造は、一般的な営業フローとは少し違います。そこで、「求職者」という単位だけでなく、求職者ごとに「支援活動」があり、その中に1回1回の接点がある、という階層にデータを整理し直しました。当初の要件では洗いきれていなかった部分です。

それから、求職者体験の面ではマイページ機能をつくりました。以前は、求職者の方に求人を紹介するのにGoogleドキュメントのようなものを使っていましたが、CRM上で発行したマイページに求職者の方を招待する流れに変えたんです。

これをきっかけに、求人紹介まわりの業務フローも見直しました。アシスタントとメンバーがそれぞれ記帳していたデータも、実質同じものならまとめればいい、と。結果として、工数はトータルで40%ぐらい削減されていると思います。マイページ自体はSalesforceでもできなくはなかったかもしれませんが、より身軽に組み込めたのは大きな変化でした。

リリース後の改修について語る大喜氏

- そのほかに、「これは本当にリプレイスしてよかった」と感じている点はありますか?

神宮司:

やはり、求人のデータをしっかり取り込めるようになったことですね。そこを起点に、営業アシスタントが入れている進捗のデータを、時系列のデータとして取れるようになったのが大きいです。これは、Salesforceの頃にはできなかったことだと思っています。

大喜:

Salesforceにもステータスはありますし、自動計算もできなくはないのですが、基本的には手動で管理していました。ステータスを上書きしてしまうと、後から「その時点でどういう状態だったか」を振り返ろうとしても、うまく見ることができないんです。

そこで今回は、ステータスは自動計算で出すものとし、その元になる日付をデータとして持つ、という考え方で設計し直しました。人材紹介はリードタイムが長い事業なので、求職者の方一人ひとりがどういう経緯で応募を進めてきたのか、といった時系列の分析がよりシンプルにできるようになったのは大きいですね。ITに詳しくないメンバーでも、直感的な画面で分析できるようになりました。

4. 人材紹介の「勘所」を共有できたからこそ。業務理解とスピードがもたらす安心感


- プロジェクトを通じた私たちジンベイの伴走について、良かった点も物足りなかった点も、率直にお聞かせください。

神宮司:

ジンベイさんは、用語や前提をこちらから細かく説明しなくても、「それってこういうことですよね」と汲んでくれるんですよね。人材紹介の業務そのものもそうですし、人材紹介会社がどういう仕事をしているのかという勘所を持っていてくれたので、コミュニケーションの取りやすさは総じて感じていました。

それから、こちらも技術的なことが分からない中で、ふわっとした要望を出すこともありました。そういうときにも、「これをするとここは実現できるけれど、逆にこういうリスクがある」とストレートに返してくれて、その内容が非常に分かりやすかったんです。どことどこがぶつかるのかを話していく中で、落としどころを一緒に決めていけたので、伴走者として本当に助かりました。

大喜:

私もまずはそこだと思っています。普通の会話だったら、人材紹介の文脈はどうしても抜け落ちますし、そこのコミュニケーションコストはかなりかかるはずなので、本当に大きかったです。

あとは、とにかく対応が早いんですよね。我々の立場からすると、対応のスピードは本来読めない要素じゃないですか。そこに小さく救われた場面が度々あった、というのが個人的な実感です。

- そう言っていただけると大変嬉しいです! 一方で、「もう少しこうしておけばよかった」という点はいかがでしょうか?

大喜:

これはお互いのコミュニケーションの問題だと思うのですが、データの持ち方ですね。AIを使うとなったとき、結局はAIが参照するデータの持ち方が全てだったりします。ただ細かく正規化すればいいわけでもなく、分析の切り口も今後変わっていくので、ガチガチに固めすぎないほうがいいかもしれない。そうした不確実な要素が多い中で、先延ばしにしてしまった部分があったと思います。

神宮司:

当初のリリース時点では、「一旦入れて、後でAIでなんとかすればいいだろう」と、少し曖昧になっていたところがありました。リリース後にデータの持ち方を変えるとなると、切り替えのコストもかかりますし、現場の業務に支障が出ないよう裏側で入れ替えるといった配慮も必要になります。リプレイスの時点で、データまわりはもう少し詰められた可能性はありますね。

とはいえ、4月というリリース時期もいろいろな事情の中で決まったものなので、仕方のない部分もあります。結果的には全部解決できていますし、段階的に進めたデータ移行でも、業務の文脈がきちんと噛み合ってコミュニケーションコストを低く抑えられたのは、やはり助かりました。

ジンベイの伴走について振り返る大喜氏

5. リプレイスとは、自社の「共通言語」を見直すこと


- この記事をお読みになる方の中には、Salesforceのリプレイスを検討している企業の担当者様も多いと思います。一方で、今のCRMをもっとうまく使うことで価値を出せる企業もあるはずです。リプレイスに踏み切るかどうかの分岐点は、どこにあると思われますか?

大喜:

まず、個別のメリットとは別に、リプレイスには「自社の業務やデータの持ち方を根本から見直すきっかけになる」という価値があると思っています。逆に言えば、システムを入れ替えるくらいのことでもしない限り、なかなか見直す機会はないんですよね。

そもそも、データの持ち方によって、分析できる観点は強制的に絞られてしまいます。そしてそれは、現場のメンバー同士や、メンバーと経営の会議で使われる「共通言語」そのものです。そう考えると、リプレイスに取り組むことは、自社の共通言語を見直すことでもあると思うんです。Salesforceをうまく使えずにモヤモヤしているところにきちんとメスを入れることが、自社の業務やデータそのものの見直しになります。

これからAIでデータの活用はどんどん加速していきます。ただ、いくらAIが発展しても、AIが使う材料が古いままなら、その古いデータから出せるアウトプットしか出せません。ここは結構誤解されがちだと思います。だからこそ、今この段階で一度自社のデータを見直し、無駄なものを省いて、必要なものをもっと充実させる。その行為自体に意味があると思います。

- 「AIが使う材料そのものを見直す」というのは、まさに今ならではの視点ですね。

大喜:

もう少し具体的に言うと、Salesforceはデータベースとして本当に素晴らしいんです。ただ、あらゆるビジネスの最大公約数として「何でもできる、その代わりに高コスト」という仕組みだと思います。そのコストや不自由さを受け入れられるならいいのですが、あくまで全体最適なので、個社にとっての最適は、構造上もっとスリムでコンパクトに実現できるはずです。

私たちの場合は、これから組織を拡大していく中で、ID単位でかかるコストの見直しが必要でした。業務の実態に合っている部分もあれば、合わない部分もある。不自由でいいところにノイズがあり、もっと自由にしたいところに不便さがある、というアンバランスな状態でした。同じような状態の企業さんであれば、そこにメスを入れることで、コストも変わりますし、将来のAI活用による経営の強化にもつながると思います。

それから、システムを見直すことは、業務を見直すことでもあります。みんなが同じシステムを使うのは、それはそれでいい。でも、自分たちの「尖り」に合ったシステムを持つことは、その尖りを強化することだと思うんです。競合に対する勝ち筋や、自社ならではの強みを意識されている企業さんにとって、独自のシステムは「強みのエンジン」になる。一般論としてもそう思いますし、私たちの実感としてもそう思っています。

CRMリプレイスの分岐点について語る大喜氏

神宮司:

付け加えるとすれば、多機能だから信頼性が高いかというと、必ずしもイコールではないと思っています。大事なのは機能の多さよりも、それを使うことが会社の日常業務の中心になっていることです。

困ったときにそこを見に行けば助けてくれるという安心感があるか、成果を出すためのエンジンになっているか。CRMを業務の中心に据えたいのであれば、それは会社の思想や意思決定につながるものである必要があります。そこに意思を持てる企業さんであれば、自分たちに合わせて一から開発したほうがいいと思います。これは、我々が実際にそう考えてやってきたことです。

個人的には、このプロジェクトを通じて、自分たちの業務を分解して、どこがどうつながっているのかを棚卸しし、解像度を上げられたのも大きな学びでした。ベンダーさんのサービスだと、「こういう機能があって、こういうことができます」と、機能が主語の会話になりがちです。でも一から開発するときは、「これをしたいから、こういう機能が必要」と、やりたいことが主語になる。この発想の転換が起きたのは、いい意味で大きかったと感じています。

自社開発の学びを語る神宮司氏

6. 経営と現場の「両輪」で進める合意形成


- 最後に、これからCRMのリプレイスを検討される担当者の方へのアドバイスをお願いします。業務フローやデータの持ち方について社内で合意を取るのは、特に苦労されるところだと思いますが、BOX様ではどのように進められたのでしょうか?

神宮司:

プロジェクトが始まってすぐの頃は、私自身が人材紹介の実務を長くやっていたので、どういう形が実務に合うか、他のメンバーがどう使うかを想像しながら、「まずこれは必要だよね」というものから作っていきました。なので、細かく合意を取っていったわけではないんです。

その中で一つ言えるとしたら、データを見る立場の人たちが「何を気にしているのか」を見に行くことが大事だと思います。メンバー、マネージャー、責任者と、それぞれの立場の人が何を気にして、打ち合わせや会議でどんな言葉を使っているのか。

実際、Salesforceの頃はデータが取れていなかったので、各自が自分でスプレッドシートを作って、それを会議で使っていました。でも、データがきちんと溜まっていれば、それぞれがいちいちシートを作らなくて済みます。定例のミーティングで毎回話しているKPIや重要な数字、それを構成するデータには共通しているものも多い。実際にデータを見ている人たちの会話を見に行くと、どんな仕組みがあればそれに応えられるかが見えてくると思います。

大喜:

今回は、神宮司が経営側、私が現場側という、まさに両輪で進めた形でした。私はもともとキャリアアドバイザーとして入社しているので、一メンバーとしての実感があります。当時は事業部長をサポートする企画寄りの役割も担っていて、事業部長とマネージャーの数字に関するミーティングには必ず同席していました。そこで使われている共通言語を押さえて、システムや、暫定的には共通のスプレッドシートに反映し、神宮司ともすり合わせる。トップダウンとボトムアップの両側から進めていたと思います。

今回のようなプロジェクトは一人でやるものではありませんし、かといって「システムに詳しい人」が絶対に必要というわけでもないと思います。大事なのは、経営として何を重視し、どんな切り口で事業を見たいのかというトップダウンの考え方と、メンバー、マネージャー、ゼネラルマネージャーといった各層で使われている共通言語というボトムアップ。そして、組織の今の実態について合意を取ることと、目指す姿へ引っ張っていくこと。この2つの軸で挟み込む、いわば「サンドイッチ」です。もっとできたこともあると思いますが、そこは頑張れたと思いますし、重要なポイントだと体感しています。

合意形成の進め方を語る神宮司氏と大喜氏

BOXの皆様、ありがとうございました。これからも、BOX様の人材紹介の「強みのエンジン」となるCRMへと進化し続けられるよう、私たちも全力で伴走してまいります。

(インタビュー:2026年10月7日)

【ジンベイより】自社の業務に合ったCRMを、もっと身近に。「GenApp」のご紹介

BOX様のお話から見えてきたのは、CRMの価値は機能の多さではなく、「自社の業務やデータの持ち方に合っているか」で決まるということでした。そして、本当に必要な項目や画面は、実際に業務で使いながらでないと見えてこない、ということでもあります。

一方で、汎用的なCRMを自社の業務に合わせて作り込み続けるには、専任の担当者やエンジニアが欠かせません。かといって、一から開発するには時間も費用もかかります。

「今のCRM運用を見直したい。でも、どう手を付ければいいか分からない」。そんな企業様にご紹介したいのが、ジンベイのエンタープライズ向け生成AIソフトウェアファクトリー「GenApp」です。

GenAppで作成した営業ダッシュボードの例(全体)

GenAppとは

GenAppは、自社専用の業務システムをAIエージェントでつくり、書類の読み取りや承認依頼といった日々の業務をAIで自動化する、エンタープライズ向けの生成AIソフトウェアファクトリーです。業務の進め方を言葉で伝えるだけで、AIエージェントが100種類以上の標準機能を組み合わせて、動くシステムを形にします。仕様書ではなく動く画面を見ながら判断でき、最短でその日のうちに使い始められます。「決めてから作る」のではなく、「触ってから決める」。それがGenAppのつくり方です。

CRMの見直しに、GenAppが向いている理由

1. 自社の業務に合ったデータの持ち方と画面を、その場でつくれる

GenAppで作成した営業ダッシュボードの例

BOX様の事例でも、企業と求人の関係や、求職者ごとの「支援活動」といったデータの持ち方が大きな鍵になりました。GenAppなら、業務に合わせた項目や画面に加え、レポートやダッシュボードも標準機能で用意できます。パッケージに業務を合わせるのではなく、業務にシステムを合わせられます。

2. 社内にエンジニアがいなくても始められる

業務の進め方を言葉で伝えれば、AIエージェントが標準機能を組み合わせて形にします。システムをつくるのは貴社のご担当者様でも、構築を私たちに任せていただいても構いません。社内に専門知識を持つ方がいなくても、自社専用のシステムを持つことができます。

3. 「入力されないCRM」を、入力の負担が少ないCRMに

GenAppで作成した商談パイプライン画面の例

現場の入力負荷は、多くの企業様がCRMで抱える共通の課題です。GenAppでは、書類の読み取りや商談記録の下書きなどをAIが担います。紙やPDFの書類も、AIが読み取って項目を埋めます。AIが自動で反映する範囲はワークフローごとに設定でき、それ以外は人が適用するまでデータは変わりません。

4. 使いながら育てられる

BOX様も、リリース後に現場の声をもとに改善を重ね、今では社内でAIエージェントを活用した改修体制も整いつつあります。GenAppでも、現場から出た要望をその場で反映でき、改修のたびに外注する必要はありません。変更のたびに見積りと納期が発生することなく、業務の変化に合わせてシステムを育て続けられます。

5. 今のデータを引き継いで始められる

既存のシステムのデータはCSVで取り込めます。他のシステムとも、API・Webhook・CSVで連携できます。これまで蓄積してきたデータを活かしながら、新しい仕組みに移行できます。

まずは1つの業務から、お気軽にご相談ください

GenAppは1つの業務から小さく始められます。実際の業務で本当に改善するかを確かめてから運用開始を判断でき、合わなければその時点で止められます。デモは無料です。まずはお困りの業務をお聞かせください。

「今のCRMが現場に合っていない」「データが溜まらず、分析に使えない」「ライセンス費用を見直したい」。そんなお悩みをお持ちの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。