株式会社丸和様は、1995年設立、東京・埼玉を中心に関東全域でパチンコ・スロット遊技機の配送・倉庫保管を専門に手がける運送会社です。約30年にわたり「アミューズメント物流」のプロフェッショナルとして安心・安全・正確な輸送を追求し、2024年9月には埼玉県ふじみ野市に1,300坪の関東物流センターを開設。車両の現在位置から荷台の施錠・開閉までを本部で把握する高度なセキュリティ体制で、お客様との信頼関係を築いています。
丸和様では、取引先から送られてくる多種多様な帳票の手入力作業に膨大な時間がかかっていることに課題を感じていました。そこでOCRツールを検討する中でジンベイのGenOCRに出会い、2025年6月からの2か月間のトライアル期間を経て、同年8月より正式に導入いただきました。
今回は、実際にGenOCRの選定・導入に携わられ、現場での実運用も担う業務管理部 課長 谷澤氏を中心に、経営視点からのご意見・ご感想として取締役 谷口氏、経営企画部・経営管理部 次長 細沼氏のお三方にインタビューを実施。GenOCR導入の経緯や具体的な効果、現場での活用状況などをそれぞれの視点からお話しいただきました。そして、これからOCRツールの導入を検討される企業の担当者様に向けたアドバイスもいただきました。
0.プロジェクトの大まかな歩み
2025年4〜5月 各部署の業務プロセスの見直し・OCRツールの導入検討を本格化
2025年6〜7月 GenOCRのトライアル期間
2025年8月〜 GenOCRを正式導入
インタビューにご協力いただいた皆様のご紹介

(写真)谷澤学 様(株式会社丸和 業務管理部 課長)
谷口勝康 様(同 取締役)
細沼則雄 様(同 経営企画部・経営管理部 次長)
1.バラバラな書式の帳票を目視・手入力する作業を効率化したい
- まずは、OCRツールを検討し始めた経緯や、業務に対して感じていた課題について教えてください。
谷澤:
業務管理部では、取引先からFAXやPDFで送られてくる情報を自社システムに手入力する、というやり方が長年続いていて、それが当たり前になっていました。特に厄介だったのが、フォーマットが取引先ごとに異なっていることです。バラバラの帳票の中から必要な情報だけを目で探して抜き出し、手入力して最後に入念に確認する。この一連の作業が現場にとってかなりの負担になっていました。
そこでOCRツールで必要な情報をデータ化できれば手入力を減らせるのではないか、さらにその後工程の業務も含めて効率化できないかと考え、2025年5月ごろからOCRツールの導入検討を本格的に始めました。その中でジンベイのGenOCRをたまたま検索で見つけ、問い合わせてみたのが始まりでしたね。

2.書式不問で読み取れる柔軟性と迅速で安心のサポート力
- トライアル期間でGenOCRに実際に触れてみた最初の手応えはいかがでしたか?
谷口:
まず選定にあたって必ず満たしたかった条件が、「取引先ごとに形式がバラバラなFAXやPDFの帳票を読み取って、一つのデータ形式にまとめられるかどうか」でした。GenOCRはそこにしっかり対応できたので、すぐに検証を進めることにしました。
谷澤:
その効果は、数字でもはっきりと確認することができました。従来は、帳票の手入力作業に事務員5人がかりで、多いときには1日9.2時間ほどかかっていたんです。それがGenOCRを使った結果、約4.8時間とおよそ半分にまで減らすことができました。操作方法が分からないという声が現場から出ることもほとんどありませんでした。
また、ジンベイのサポートの良さも特筆すべき点でした。GenOCRを試す中で、「何十ページもの帳票を一括で取り込みたい」と感じる場面があったんです。そこで「一度に取り込めるページ数を増やすことってできますか?」とジンベイに相談したところ、トライアル期間にもかかわらず改善してくれたんです。要望を出したのはこの1件だけでしたが、迅速に対応していただけて助かりましたし、今後使い続けていく上での安心材料になりましたね。

谷口:
谷澤が言うように、ジンベイはレスポンスよく改善対応をしてくれて、とにかく親身になって伴走してくれます。製品の機能面はもちろん、現場の使いやすさや私たちの会社の事情を汲み取ってくれる安心感が、最終的にGenOCRを選ばせていただいた理由でもありますね。
- そう言っていただけてとても光栄です。正式導入以降、改めて現場での使用感はいかがですか?
谷澤:
こちらのニーズに合わせて柔軟にプロンプトを設定できる点が、やはりとても魅力的ですね。
というのも、普段の業務では取引先から送られてくる帳票を丸ごと読み取るだけでなく、「この書類のこことここの情報だけがほしい」というケースも多々あります。GenOCRはそうした細かい要望にもプロンプトで指示を出すことで、こちらの理想に近い形でピンポイントに情報を抜き出してくれるんです。
一方で、書式が細かく複雑な箇所では、精度が若干ぼやけてしまう部分も実際にはありました。ただ、そこも「この場所を特定して抜き出して」とプロンプトの指示を工夫すれば読み取り精度を高めていくことができるんです。一度設定して終わりではなく、自分たちの実務に合わせてアレンジしていけるこの「柔軟性」は本当に心強いですね。
細沼:
ジンベイの担当者の方が「GenOCRは読み取り精度が高い」と、すごく自信を持っておっしゃっていた通り、実際に読み取りミスが少なく、こちらの確認や修正の負担も少なく済んでいます。
また、先ほどの谷澤の話にもありましたが、ジンベイは修正や改修をお願いしたときの対応が本当に早いんです。一般的なシステム開発だと結構な時間がかかると思うのですが、一部の修正やプロンプトの書き換えでサッと対応してもらえるスピード感は非常に良かったですね。
今回のGenOCRは、最初からあれこれ機能を詰め込むのではなく、まずは帳票を読み取るという「目の前の課題を解決する」ことに絞って導入を進めてもらいました。拡張性のあるシステムなので、今後活用の幅を広げていくにあたっても頼もしいと感じています。
3.GenOCRと共に歩む、会社全体のDX化
- 今後の展望やさらにGenOCRに期待したいことを教えてください。

谷澤:
現在はまだケースバイケースで運用している段階ですが、GenOCRでデータ化した情報をVBAや自動化ツールと掛け合わせて、さらに業務の効率を上げる取り組みも進めています。今はまだ業務管理部だけで使っているので、今後精度がさらに向上し現場の運用が定着した段階で、社内全体へ浸透させていくような横展開を考えていきたいですね。
谷口:
GenOCRへの今後の期待を挙げるとすれば、「読み取り精度がさらに100%に近づくこと」ですね。現状でも精度の高さは十分実感していますが、更に精度が上がれば上がるほど、GenOCRはより日常使いの「当たり前の存在」になると思っています。
もう一つは、ジンベイ側から「ここをこうすれば、もっと使いやすくなりますよ」と先に気づいて提案してくれるようなフォローアップへの期待です。日々の業務に追われる中で、自社だけで新しい取り組みを進めるのはなかなか難しいのが実情です。だからこそ、これほどレスポンスよく伴走してくれるジンベイのようなパートナーの存在は、私たちのような中小企業にとって本当に心強いんです。引き続き、私たちの業務効率化を一緒に引っ張っていっていただけると嬉しいですね。
細沼:
谷口が言ったように、読み取り精度がさらに向上すれば、現場の作業時間をもっと削減でき、その時間を他の業務に充てられるようになります。「精度がここまで上がれば、次はもっといける」というところを見ながら、まずは一つひとつ進めて少しずつ社内のDXを広げていけたらと考えています。
4.業務の棚卸しから見えるDX化への道のり
- 最後に、これからOCRツールの導入をしたいと考えている企業の担当者の方に向けた、比較検討や導入に関するアドバイスがあれば教えてください。
谷澤:
一番お伝えしたいのは、早い段階で「自分たちの実務に近い運用イメージ」をどれだけ具体的に持てるかが重要だということです。使い手としては、実際に動かしてみて初めて分かる感想の方が大きいんですよね。
最初の認識やイメージだけで「使える・使えない」を判断するのではなく、自社に合わせてどこまで柔軟に最適化できるかという「アレンジの余地」に目を向ける。それをトライアルや、できればもっと手前の段階で確かめられると、より現実的な運用のイメージを持って検討を進められると思います。

細沼:
世の中に普及している一般的なOCRツールは、「同じ書式の同じ場所からこのデータを抜き出す」というタイプがほとんどだと思います。GenOCRは「まったく異なる書式の、それぞれ違う場所から必要なデータを特定して抜き出す」ことができて、これこそが他にはない強みだと感じています。
ですから、まず自社の業務がどちらのタイプなのかを見極めるのがポイントです。すべて同じ書式なら安価なツールを選ぶのも一つの手ですし、弊社のように「書式がバラバラで、自社に合わせた工夫が必要」という状況であれば、ぜひGenOCRを検討してみてほしいですね。自社の課題の性質を正しく見極めること、それがシステム導入の第一歩だと思います。
谷口:
今、世の中では多くの企業がDX化を掲げつつも、「何から手をつければいいか分からない」という中小企業がほとんどではないかと思います。そこでいきなりシステムに走るのではなく、まずは普段の業務の「棚卸し」をしてみることが大切だと考えています。
日々同じ業務に向き合っていると、いつの間にか今のやり方が当たり前になっていて、「実は非効率なのではないか」という違和感にはなかなか気づけないんですよね。まずは「会社の生産性を上げる」というテーマを掲げて、現状のやり方を見直してみることが大切です。
その上でDX化の最初の一歩として、GenOCRは最適だと思います。事前準備や難しい設定に時間を取られることもなく、こちらでほぼ触らなくてもデータが出来上がってくる。他のツールだと日常業務の傍らの事前準備で挫折してしまうケースも多々あるものですが、GenOCRは打ち合わせをしながら私たちの実務に合わせて一緒に設定してくれるので、現場も効果を体感しやすいんです。実際、手入力の時間は半分ほどに減りましたが、体感的にはそれ以上に減っている気がしますね。
「DXで何からやればいいか」と悩んでいる企業こそ、まずは目の前の小さな課題からジンベイに相談してみてほしいですね。

丸和の皆様、ありがとうございました。これからも皆様の業務効率化とDX化の歩みに、私たちも全力で伴走し続けてまいります。
(インタビュー:2026年7月8日)
